運命のオメガバース(完結) 連載ヒロイン、裏あり
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私はβ
普通の家に生まれて、楽しく暮らしてきた
いつか大好きな人と結婚して幸せに暮らすのが夢なの
でも私の好きな人は…α
αの誇りを胸に運命の番を求めてる人
私はβだから、その運命の番には…絶対なれない
*~**~*
今日も私は長い廊下を怒られない程度で走っている
ヒーロー科の扉を開けると
綺麗な金髪に不思議なオーラを放つ可愛い友達に声をかけた
『おはよう聖ちゃん!今日も可愛くて素敵だね♪』
「おはよう小麦ちゃん!今日はどの本をご要望ですか?」
『えへへ~…今日はですねー国語辞典を』
爆豪「てめェ、毎度毎度聖に借りてンじゃねーよ」
『あ、おはよう爆豪君!早く私と結婚しよう♪』
爆豪「しねーわカス!!消えろ!!」
緑谷「か、かっちゃん…女の子にそんな言い方」
爆豪「うるせー!!出来損ないβのデクが話しかけんな!!」
『今の発言は差別!それに緑谷君は
出来損ないじゃないよ!ねー聖ちゃん?』
「うん!出久は優しくてカッコいい私のヒーローだもの♪」
緑谷「あ、ありがとう二人とも…」
爆豪「……へっ!!」
『(口は悪いけど、今日も爆豪君はカッコいいな~♪)』
爆豪勝己君
ヒーロー科ってだけでも凄いのに、彼はα
見た目も成績も完璧で、それに加えて個性も強い
まさにαを代表するような人
私の両親と爆豪君の両親は仕事の都合上知り合いで
プライベートでも仲良しだったから
爆豪君のお家に行く時は私も必ずついていってた
爆豪君に初めて会った時の衝撃は忘れられない
小さい頃から真っ直ぐで
言った事を必ず実行して成し遂げる意思の強い人
そんな彼を知っていくうちに、更に好きが募っていった
告白したら呆気なくフラレたけど
諦めきれなくてこんな感じで毎日告白してる
分かってるよ…彼が好きなのは聖ちゃんだって事も
でも、長年思い続けたこの思いを
簡単に捨てるなんて出来ないよ
*~**~*
放課後
爆豪君を見つけて駆け寄ると声をかけた
『間に合って良かった~!一緒に帰ろう爆豪君♪』
爆豪「…ざけんな」
私を無視して歩き始める爆豪君を急いで追いかける
こんなの慣れっこだから平気だもんね!
『今日も寒いよね~、こういう時は肉まんでも食べに』
爆豪「てめェいい加減にしろよ」
『え?』
爆豪君が私を鋭く睨み付けると、思わず足を止めしまった
爆豪「俺は運命の番を見つけて最高のαを産ませる
てめェみたいなボツβなんか相手になんねーンだよ」
『…………』
私を無視して歩き始める爆豪君に追い付くと
おもいっきり頭をぶん殴ってやった
爆豪「痛ッてェー!!!!」
『痛ったーい!!もう、爆豪君の石頭!!』
爆豪「ンだとォ!?」
『βとかαとか運命の番とか関係ないもん!!
私は爆豪勝己だから好きになったの!!
そんな運命…ぶち壊してやる!!』
爆豪「!」
『それにβがαの子どもを産む可能性だって0じゃないでしょ?
私だって爆豪君が度肝抜くくらいのαの子どもちゃんくらい
パッカーンって産んでやるんだから!!』
爆豪「て、てめェ、公衆の面前でなに言ってやがる!!」
『今日は一緒に帰ってあげないよーだ!!爆豪のあほー!!』
爆豪「あ"あ"!?」
爆豪君の前を急いで追い越したら
家には帰らないである場所に向かった
*~**~*
『…爆豪君のバカ』
「本当…小麦ちゃんは根性あるわね?
はい、ココアでも飲みなさい」
『わーい!ありがとう想さん♪』
彼女は想さん
両親の仕事場にお手伝いで行ったら想さんがいて
紹介してもらってからお姉ちゃんのようにお世話になってる人
私の幼馴染みのしょーちゃんのお父さん
エンデヴァーさんの事務所で働きつつ
この科学研究所でオメガバースの存在について研究してるの
見た目も綺麗で頭も良くて、私の憧れの人なんだ
「そんなに振り向いてもらえないなら諦めたら?
小麦ちゃんは愛嬌があって可愛いんだから
モテると思うけど」
『…爆豪君に可愛いって思ってもらえないなら意味ないもん』
「…それもそうね」
『ねぇ、想さん』
「何?」
『やっぱりβは…αと結ばれない運命なのかな?』
「…………」
想さんは優しく私の頭を撫でてくれたけど
何も答えてくれなかった
変に「そんな事ない」って言われるよりいいかなって思うけど
やっぱり爆豪君を好きになっちゃいけないのかなって
考えれば考えるほど悲しい気持ちでいっぱいだった
②へ続く