運命のオメガバース(完結) 連載ヒロイン、裏あり
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私はΩ
高い確率で能力の優れたαを産むことが出来る
繁殖に特化した性
そしていつかαと運命の番になって
特別なパートナーになれる存在
でも私は、運命の番なんていらない
だって私は、小さい頃からβの彼だけが好きだから
*~**~*
教室で授業の準備をしていると
廊下をかける足音で今日もお友達が
会いに来てくれたんだって嬉しくなる
「おはよう聖ちゃん!今日も可愛くて素敵だね♪」
『おはよう小麦ちゃん!今日はどの本をご要望ですか?』
「えへへ~…今日はですねー国語辞典を」
爆豪「てめェ、毎度毎度聖に借りてンじゃねーよ」
「あ、おはよう爆豪君!早く私と結婚しよう♪」
爆豪「しねーわカス!!消えろ!!」
緑谷「か、かっちゃん!女の子にそんな言い方」
爆豪「うるせー!!出来損ないβのデクが話しかけんな!!」
「今の発言は差別!それに緑谷君は
出来損ないじゃないよ!ねー聖ちゃん?」
『うん!出久は優しくてカッコいい私のヒーローだもの♪』
緑谷「あ、ありがとう二人とも…」
爆豪「…へっ!!」
経営科の小麦ちゃんは
明るく優しくていつも前向きな私の大切なお友達
爆君は口が悪いけど、さすがαなだけあって
カッコよくて頭もよくて個性も強い私の自慢の幼馴染み
そしてもう一人
緑谷「…大丈夫、聖?」
『…うん!』
緑谷出久…私の幼馴染みで、私の一番好きな人
優しくて温かくてどんな時も私を守ってくれる、私のヒーロー
本当は勇気を出して告白したいのに
今の関係を壊したくなくて言えずにいる
でも…いつかこの気持ちを出久に伝えられたらいいな
*~**~*
放課後
いつもより身体が少しダルい
生理は先週終わったばかりなのに…どうして?
緑谷「聖…顔色悪いよ?」
『うん…少し身体がダルくて』
緑谷「熱…は、無さそうだね…家まで送るよ!」
『いいよ!さっきオールマイトさんに呼ばれてたでしょ?』
緑谷「で、でも……」
『何かあったら連絡するから大丈夫…ね?』
緑谷「…分かった」
爆豪「…………」
*~**~*
帰ってる途中、電車に乗ってる間も気分が悪くて
人が多くなってきて扉の隅に移動した
早く最寄り駅に着かないかなって考えてたら
『え……』
今、お尻触られた?今までこんなこと無かったのに
…そうだ、今までは出久がずっと側にいてくれたから
『!!』
太腿も撫でられて、身体が震えて怖くて声が出ない
『(助けて…出久!!)』
「いてぇぇ!!!!」
『!?…爆…君』
爆豪「女子高生のケツ触ってンじゃねーよ、ゴミが」
爆君はその人を捕まえたまま駅におりると
最寄り駅だったのに気付いて私も急いでおりた
駅員さんに痴漢の人を渡してくれた爆君に
お礼を言おうと思って声をかけた
『爆君…ありがとう』
爆豪「ボーっとしてんじゃねー」
『そうだね…ごめんなさい』
爆豪「チッ!…おら、さっさと行くぞ」
『え?』
爆君は両手をズボンのポケットに入れたまま振り返ると
私を睨んでた
…早く来いってことかな?
爆君の所に急いで向かってまたお礼を言ったら
いつものふてくされ顔に安心して微笑んだ
*~**~*
家の前まで送ってもらったら爆君に振り返った
『爆君、お礼にお茶でも飲んでいかない?』
爆豪「…てめェの両親いんのか?」
『今日は結婚記念日だから、夜遅いんだ!
あ、折角なら夕飯食べてって!奮発するよ?』
爆豪「…止めとく」
『そっか!じゃあまた今度…お礼………………!!』
爆豪「聖!?」
この出来事が私達の運命を大きく動かす事になるなんて
思いもしてなかった
②へ続く