連載ヒロインの前にGが出た!
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現在、猛スピードで部屋の掃除をしている
理由は彼…轟焦凍君が来るから
彼の前で泣いてしまったあの日から
私と彼の距離は近付いてしまった気がする
本当だったら高校生を部屋になんてあげちゃダメだけど
『彼……嬉しそうに来るんだもん』
いつも無表情の彼が見せる嬉しそうな瞳に
『…バカね、いくつの子にときめいてるのよ』
ソファーを退かした瞬間に見えた
黒くて触覚の生えた…G
『!!』
思わずソファーを戻して勢いよく離れると
クイックルワイパーを握りしめた
『な、何でいるの……』
いつもは気にならない静かな部屋も
あいつのカサカサって音が気になって手の平が汗ばむ
『(別に嫌いって訳じゃないけど…何で倒さないといけない
気持ちにさせるのかしら)』
今までゴキブリが出たことなんてなかったから
ゴキブリホイホイとかゴキジェットとかあるわけもなく
…仕方ない
『一発で…しとめる』
ゆっくり近付いてソファーを勢いよく倒すと
クイックルワイパーを振り下ろした瞬間
あいつが飛びやがった
『!?気持ち悪い!!!!』
クイックルワイパーを振り回すと壁に止まった
また飛びそうなあいつに攻撃しようとしたとき
チャイムが鳴って驚くと
あいつが私の方に向かって飛んできた
『!?嫌ぁぁーーーー!!!!』
クイックルワイパーを振り下ろしたら
あいつに見事命中して扉の前に落ちた瞬間
轟「想さん!?」
『え!?焦凍く』
ぐちゃ
轟「『!!』」
今、焦凍君の足の裏に…あいつがいる
『お願い焦凍君…そのまま足の裏を見ずに
靴下を裏っ返しにして脱いで』
轟「…俺が踏んだのって」
『い、言わなくていいから!!』
轟「…………」
焦凍君は言われた通りに靴下を脱いでくれると
無表情のまま、私の方にそれを持って来た
『きゃー!!いらないから!?早くゴミ箱に捨てて!!』
轟「…何かいいな」
『何が!?』
轟「大声出して怖がってる想さん…悪くねぇ」
『!!』
笑顔もカッコいいなんて
本当…ズルい人だわ
End