十傑パロ(連載ヒロイン)
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俺はショート
ある地方を治める悪名高い領主、エンデヴァーの息子だ
俺の地方はクズモチの実という木が大量に生産されてる
あいつがクズモチの実が大好物でその木を大事にしすぎて
母さんは愛想尽かして出ていった
そんなにあの木が大事なら
その木と結婚でもしてりゃいいんだ
しまいには跡継ぎとして、俺にクズモチの木を増やせとか
ぬかしやがる
絶対親父の…あいつのいいなりにはならねぇ
あいつと離れられるならと途中で出会ったイズク達と一緒に
魔王に呪いをかけられた勇者オールマイトと他の勇者達を
元に戻すため魔王探しの旅に同行した
*~**~*
魔王の手がかりは掴めず
旅の休息と食糧等の補充のために
各自一旦解散してまた集まる事になった
家に帰る気なんて更々なくて、ある場所に向かった
俺の住んでた城から歩いて15分程の
小綺麗な小さな家
扉を叩くとドアを開けてくれた人物に安心する
轟「…ただいまソウさん」
『…ショート様』
ソウさんはあいつの…親父の側近だ
『連絡も寄越さず…エンデヴァー様が心配していましたよ?』
轟「…どうでもいい、あんな奴」
『レイ様も、とても心配しておられました』
轟「!…母さんが?」
『はい、フユミ様もナツオ様もです』
轟「…………」
三人に心配をかけていた事に胸が苦しくなると
ソウさんは中に招き入れてくれる
『先ずは…しっかりお食事を取りましょう
そのあとに、レイ様にお手紙を書いて下さいませ
そしたら私が速達で手紙をお送り致します』
轟「…ソウさん」
この人の優しさに胸が温かくなると
少し微笑んで家の中に入った
*~**~*
ビーフシチューを二人で食べてから
母さんに手紙を書いた
風呂から上がったソウさんに
欲情したのをバレないように手紙を渡すと
ソウさんは指で何かの韻を結んで呪文を唱えると
手紙が勢いよく窓から空に向かって飛んでいった
『…これで今日中には届くでしょう』
轟「…悪ぃ」
『なら、エンデヴァーさんの所へお戻りになられますか?』
轟「…………」
ソウさんは俺の前にしゃがむと
真っ直ぐ俺を見つめてきた
『私は…それで良いと思っています』
轟「…え?」
『ショート様がエンデヴァー様の跡継ぎとして
今後この領土を治めようとも
それを決定するのは間違いなく貴方です
その為にも…色んな方々と関わって世界を知るのは
悪くないと思います』
轟「ソウさん……」
『ただし、貴方は覚悟をしなければなりません
エンデヴァー様の息子と知って近付いてくる輩もいます
貴方が傷つけば…悲しむ人がいることを忘れないで下さい』
轟「!!」
ソウさんの悲しそうな瞳に
もしかして彼女にも心配をかけていたんだと気付いたら
ソウさんを抱き締めていた
轟「怪我しない保証はできねぇ……悪ぃ」
『ショート様らしい返答で、安心しました』
轟「遠回りになるだろうが…行ってくる」
『…はい、待っております』
俺の背中に腕を回すソウさんに胸が締め付けられると
更に強く包み込みようにソウさんを抱き締めた
②へ続く