十傑パロ(連載ヒロイン)
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僕はイズク!
昔、世界は魔王で支配されていたんだけど
勇者オールマイトが現れて魔王を倒してくれたおかげで
世界に平和をもたらしてくれた
だけど、倒したと思っていた魔王は実は生きていて
オールマイトや他の勇者たちに呪いをかけてしまったんだ
呪いをとくには魔王を倒さないといけないらしく
僕は呪いで人形にされたオールマイトと他の仲間達と一緒に
魔王を倒す旅を続けていて
今は旅の癒しと食糧等の補充のために一旦家に帰ってきた
滝のような涙を流すお母さんに心配かけたことを謝罪して
僕はすぐにある場所へ向かった
*~**~*
僕の家のすぐ近くには小さな教会があって
だんだんと聞こえてくる綺麗な歌声に胸が高鳴ると
協会の扉を勢いよく開けた
緑谷「ヒジリ!ただいま!」
『!……イズク!!』
彼女の名前はヒジリ
協会のシスターで僕の幼馴染み…そして僕の好きな人だ
いつも彼女は皆の幸せを願って歌い続けてくれている
綺麗な金色の髪をなびかせながら
僕の所に嬉しそうに走ってくるといきなり抱きついてきたから
倒れないように慌ててヒジリを抱き締めた
緑谷「(や、柔らかくて…いい匂いがする!!)」
『おかえりなさいイズク!!
最近、勇者が行方不明になっている噂を聞いて
とても心配していたんですよ?』
緑谷「そ、そうなんだよ!!
その噂の原因が魔王の仕業だったんだ!」
『…え?』
ヒジリに今までの旅の事を話すと
最初は楽しそうに聞いていたのに
だんだん悲しそうな表情になっていった
『…イズクが憧れのオールマイト様の弟子になったのは
凄く嬉しいんです
でも魔王を倒すのにイズクが危険な目に合うのは…』
緑谷「…ヒジリ」
ヒジリの優しさに胸が締め付けられると
彼女の右手を強く握りしめた
僕を心配そうに見つめる澄んだ青い瞳と目が合うと
ハッキリと彼女に伝えた
緑谷「僕は強くなる、世界の平和と…ヒジリを守るために」
『…イズク』
ヒジリは嬉しそうに微笑むと僕の手を強く握りしめた
すると、僕の身体がエメラルドグリーンの光に輝くと
傷が治っていた
『…決めましたイズク』
緑谷「?何を」
『私も一緒に魔王退治に行きます!!』
緑谷「……えぇぇぇ!?」
僕の声が教会に響き渡ると
ヒジリは勢いよく立ち上がって僕に微笑んだ
『イズクったらいつも怪我をして帰ってくるんですもの!
私が側にいてイズクを治してあげます♪』
緑谷「で、でも毎日のお祈りが出来なくなるし…」
『お祈りは教会じゃなくても出来ます!』
緑谷「い、いや……やっぱりダメ!!
魔王退治はとっても危険なんだ!!
そんな所にヒジリを連れてなんていけない!!」
『…………』
緑谷「え」
ヒジリは僕の手を掴んで頬に持っていく
その行為が恥ずかしくて全身赤くなると
ヒジリが真っ直ぐ僕の目を見つめていた
『…どんな時も私達は一緒です』
緑谷「!!」
『イズクを…私にも守らせて下さい』
緑谷「…ヒジリ」
ヒジリの言葉に泣きそうになる
いつもみたいに優しく僕に微笑んでくれるから
諦めたように脱力すると、ヒジリに微笑んだ
緑谷「…一緒に行こう、ヒジリ」
『はい!!』
返事をした瞬間、まるで僕達の旅を祝福するかのように
協会の鐘が鳴り響いた
②へ続く