あの主人公が来た!!(緑谷ヒロイン)
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いつの間にか共用スペースに皆が集まっていて
さくらちゃんを不思議そうに見つめている皆を横目に
静かにタオルケットをかけたら、爆君に声をかけられた
爆豪「てめェのポケットに入ってるぬいぐるみは何だ?」
『え…』
皆の目線がポケットに注がれて
思わず後退りると慌てて答えた
『へ、部屋から持ってきたの!
何にもないよりは寂しくないかなーって!』
緑谷「…そのぬいぐるみ、聖が夢で言ってた
ぬいぐるみと特徴がそっくりだね」
『(ギクッ!!)』
皆の疑いの眼差しにどうしよって冷や汗を浮かべてたら
ポケットからぬいぐるみさんが飛び出すと
皆はとても驚いていた
「「「「ぬいぐるみが浮いてるー!?」」」」
「ぬいぐるみやない!!
わいは封印の獣「ケルベロス」や!!」
「「「「ケルベロス!?」」」」
砂藤「ってか、何で大阪弁なんだ?」
麗日「それに…名前負けしてへん?」
葉隠「ケロちゃんって感じだよね♪」
「「「「それだ!!」」」」
ケロ「お前らも蛙みたいに呼ぶな!!」
蛙吹「蛙嫌い?」
ケロ「う……そ、そーいう訳とちゃうけど…」
蛙吹「ケロちゃん、親しみやすくて好きよ?
私の事も梅雨ちゃんと呼んで?」
ケロ「…わかったさかい、まずは話させてくれ」
ケルベロスさんは私の所に来ると
何となく両手を前に出したらそのまま座ってくれた
…フワフワしてて気持ちいい
ケロ「わいとさくらは…"クロウカード"を集めてるんや」
『クロウ…カード?』
クロウカード
魔術師クロウ・リードさんが
自身の持つ"闇の力"を使って生み出した特別な魔法カードで
その封印が解かれる時、この世に災いが起こるらしい
クロウカードは全部で52枚あるらしく、さくらちゃんは
クロウカードを封印していた本の封印を解いてしまったため
カードが悪さをしないようにクロウカードを集めているらしい
ケロ「…ちゅーわけで、さくらはクロウカードを集める
カードキャプターになったんや!!」
『クロウカードの封印が解かれる時
…ケルベロスさんは何をしてらっしゃったんですか?』
ケロ「ギクッ!!」
緑谷「…ケルベロスは本を守護してたんだよね?
ならさくらちゃんが封印を開く前に何とかなったんじゃ…」
ケロ「…寝てたんや」
『え?』
ケロ「つい居眠りしてもおてて…」
緑谷「どのくらい?」
ケロ「30年ほど……」
緑谷『「…………」』
ケロ「じ、人生色々やーよっしゃー!!」
「「「「(とぼけた……)」」」」
すると、さくらちゃんがゆっくり起きあがったのを見て
ケルベロスさんは一目散にさくらちゃんの所へ向かった
ケロ「さくら!!大丈夫か!?」
さくら「…ケロ…ちゃん?……ここ……どこ?」
綺麗な緑色の目をした女の子は
やっぱり夢で出てきた子に間違いなかった
その子は私を見ると凄く驚いた表情をしていた
さくら「…夢に………出てきた人だ……」
ケロ「…あのねーちゃんも、さくらが夢に出てきたって
言っとったわ」
さくら「えぇ!?」
さくらちゃんの前に膝をついてしゃがむと
安心してもらえるように微笑んだ
『初めましてさくらちゃん…ケルベロスさんから
クロウカードの事について色々お話し聞いたんだけど
貴女の事については詳しく教えてもらってないから
教えて欲しいな♪』
さくら「…………」
『?……さくらちゃん?』
さくら「あ、あの!!私の名前は木之本桜って言います!!
友枝小学校四年生です!!/////」
『私の名前は天堂聖…好きに呼んでね?』
さくら「…聖さん?」
『うん!よろしくね、さくらちゃん♪』
さくら「……はにゃーん!!」
『(はにゃーん?)』
そのあとも皆がさくらちゃんに自己紹介してくれて
あっという間に皆と仲良くなったさくらちゃんは
素直で明るくて可愛らしい女の子だった
さくらちゃんにどうして空から落ちてきたのか聞いたら
分からないと話していた
さくら「クロウカードの気配がして
…急いで月峰神社に行ったんです
そしてら…急に眠くなって………気がついたらここにいました」
ケロ「わいも何がなんだかさっぱりや
ここにはクロウカードの気配もしないさかい
よー分からん!!」
さくら「私も…今は全く気配が感じられない」
落ち込む二人の頭を撫でると、笑顔で質問した
『お二人とも…お夕飯何が食べたい?』
さくら「え」
ケロ「たこ焼き!!!!」
「「「「たこ焼き!?」」」」
『動物にたこ焼きって…大丈夫じゃないよね口田君?』
口田「(コクンコクンコクン)」
ケロ「そこらの動物と一緒にすな!!!!」
さくら「ごめんなさい!!ケロちゃん食い意地が凄くて…」
ケロ「食い意地とちゃう!!さくらがケチなさかい
いつもわいが腹すかしてもーてるんやないか!!」
さくら「な、なんですって~!!」
『……ふふふ』
さくら「!?」
恥ずかしそうに俯くさくらちゃんが可愛くて微笑んだら
真っ直ぐ私の顔を見てくれた
『…さくらちゃんはたこ焼き好き?』
さくら「は、はい!!……好きです」
『ならたこ焼きと…モダン焼きでも作ろうかな♪』
ケロ「ほんまかねーちゃん!?やったでぇ~!!
モダンやモダン~!!」
あまりにも嬉しそうに飛び回るケルベロスさんに
皆も笑っていて
さくらちゃんも恥ずかそうにしてるけど
肩の力が抜けたみたいで安心した