あの主人公が来た!!(緑谷ヒロイン)
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炭治郎「美味しい……凄く美味しいよ聖!!」
『良かった♪』
緑谷「炭治郎君のおにぎりも美味しいよ!」
『本当…何でこんな粒が感じられる握り方が出来るんだろ?』
三人でご飯を食べていたら
炭治郎君が担いでた木箱がカサカサ動いて
出久や私だけじゃなくて皆も驚いていた
緑谷「た、炭治郎君…箱に何かいるの?」
炭治郎「…妹の禰豆子だ」
『!…妹さんが?』
炭治郎「ここに来る前…任務で鬼にやられそうになったのを
禰豆子が庇って助けてくれたんだ
…鬼は人間の血で回復したり強くなったりするけど
禰豆子は特別で人間の血を吸わないかわりに
眠ることで体力を回復してるらしい」
緑谷「そうなんだね…」
『でも、どうして木箱に入ってるの?』
炭治郎「鬼は太陽の光を浴びると…燃えて死んでしまうから」
緑谷「!?…そ、そんな……」
『(太陽の温かい陽ざしを感じられないなんて…)』
太陽の温かさに私は何回も救われた
つらいときも
悲しいときも
諦めかけた時も
太陽の力強さや温かさが私を包んでくれて
頑張れって言ってくれてるような気がしたから
でも…
『お日様の光が感じられないのは…少し寂しいね』
緑谷「…そうだね」
炭治郎「…………」
『でも、妹さんは寂しくないと思うな』
炭治郎「え?」
『妹さんにとって、炭治郎君が太陽だと思うから』
炭治郎「!!」
『炭治郎君は優しいて温かくて…太陽みたいな人だなって!
だから妹さんは炭治郎君がいればお日様の光を浴びなくても
寂しくないんじゃないかなって思ったの』
炭治郎「…っ………」
緑谷「聖…」
『でもやっぱりお日様の下で元気に走り回る
妹さんも見てみたいなって思う……え』
炭治郎「…っつ!!……ふ……くっ!!」
炭治郎君の大粒の涙に
慌てて隣のテーブルから持ってきたティッシュを
炭治郎君に渡した
『ご、ごめんなさい!!余計なこと言って』
炭治郎「…っ違うんだ!!……今まで……そんな風に
考えた事もなかった……仕方ないって……だから
聖にそう言われて…っ……嬉しかった!!」
『!…炭治郎君』
炭治郎「…ありがとう…っ……聖」
『…………』
出久を見ると優しく微笑んでくれて
炭治郎君の頭を撫でると更に声を出して泣いた炭治郎君に
胸が締め付けられた
*~**~*
次の日
洗濯を終えて炭治郎君に隊服と羽織を渡すと
お礼を言って着替えた炭治郎君
…うん、その姿がやっぱり似合ってる
いつもだったら学校案内とかするんだけど
炭治郎君の体力回復を優先して寮で休んでもらった
放課後
炭治郎君は出久の部屋にいて
日中も特に変わった様子はなかったと話してくれた
夕飯を一緒に食べて
出久が外で自主トレすると話したら
炭治郎君も鍛練したいと言ったので裏庭に移動した
蹴りの練習をしている出久と
刀で素振りをしている炭治郎君を見守りながら
私の隣には木箱に入ったまま眠っている妹さんがいる
『…妹さん、早く目を覚まして?』
優しく木箱を撫でてたらチクっとした痛みに
思わず声が出ていた
『痛っ!!』
木箱が欠けてた所に手を擦りむいてしまって
血が出てしまった
結構な量に慌ててハンカチで木箱を拭いてたら
ドクン!!
『え?(何…今の感じ)』
炭治郎「!?離れろ聖!!!!」
緑谷「『え!?』」
いきなり木箱の蓋が吹き飛ばされると
中から出てきたのは
ピンク色の麻の葉模様の着物に黒い羽織を着た女の子
髪は黒くて長いけど先の方はオレンジ色で
竹を加えている口は震えるくらい噛み締めていて
瞳は鋭く私を睨んで鼻息が荒かった
炭治郎「どうしたんだ禰豆子!?」
禰豆子「…っ……うぅ!!…………っ……!!」
炭治郎「!…聖、その手の血!!」
『木箱を撫でてたら欠けてた部分に手を切っちゃって…』
炭治郎「まさか聖…"稀血"なのか!!」
緑谷「"稀血"?」
炭治郎君の話では
人間の中に稀少な血を持っている人を"稀血"と呼んでいて
稀血の人間はその肉体・血の栄養価が極めて高いらしく
鬼が稀血を持つ人間1人を食べるだけで
50~100人の人間を食べるのと
同じ栄養を得られるんだって説明してくれた
炭治郎「禰豆子は人を襲わないのに…!!」
禰豆子「うぅ!!」
『!?』
緑谷「聖!!!!」
妹さんが私に襲いかかってきて
出久がワン・フォー・オールを発動したら
私を抱き締めかかえて逃げてくれた
地面が抉られて強い地響きが起こると
慌てて寮から皆が駆け付けてくれた
麗日「何なんあれ!?」
飯田「化け物か!!」
爆豪「なら話は早ェ…ぶっ殺してやる!!」
緑谷「ダメだかっちゃん!!」
爆豪「!?」
『炭治郎君!!』
爆君が妹さんの所に行こうとしたとき
炭治郎君が爆君の前に立つと刀を構えた
炭治郎「俺の妹に……手を出すな!!」
爆豪「妹だァ?…良く見やがれ、バケモンだろうが!!」
炭治郎「違う!!」
轟「避けろ爆豪!!」
襲いかかった妹さんの攻撃を素早くかわした二人
轟君は氷で妹さんの足元を氷らせたけど
簡単に氷を壊されてしまった
皆が一斉に攻撃をするけど
妹さんのパワーとスピードが凄くてかわされてしまう