連載ヒロインにキスマーク
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※大人轟×大人ヒロイン
今日は想さんの家に泊まる日で
風呂から上がって髪を拭きながらリビングに行くと
真剣にパソコンを見つめる想さんに声をかける
轟「想さん、風呂上がった」
『ありがとう、もう少ししたら入るわ』
轟「…それ大変そうだな」
『あ、これ?』
パソコンの中身は沢山の難しい文字や数字が並べられていた
『超常戦争終了後から公安が行う仕事内容も
だいぶ変わったから新しく作り直して下さいって
ホークス……公安委員会会長様がね』
轟「…………」
『…焦凍くん?』
元No.2ヒーローにして、想さんを抱いた男
ホークスが公安委員会会長になったって親父から聞いたとき
驚き以上に正直すげー嫌だった
二人で仕事をしていることも多いからか
実は二人は付き合っているんじゃないかって
SNSで話題になっているんだと緑谷から聞いた時は
ふざけんなって腹が立った
想さんの希望で付き合っていることを
世間に秘密にしているが
本当はこの人は俺の彼女だって堂々と宣言したい
想さんを邪な目で見る男達や…ホークスに
轟「!……想さん?」
『…私が好きなのは焦凍くんだけだから』
俺の頬に触れた想さんの手が冷たくて
寒くならねぇように想さんの右手に手を重ねると
だんだん温かくなっていく手の温もりに安心して目を閉じた
…ちゅ
轟「……え」
『…っ………』
俺の唇に柔らかい感触が伝わって目を開けると
初めて想さんからキスされていた
恥ずかしいのか想さんは真っ赤な顔で俺を睨んでいる
『…じ、自分から異性にキスしたいって思ったのは
っ、焦凍くんが初めてだから!』
轟「…ははは」
『!…何で笑うのよ』
轟「ごめん、何か…嬉しくて」
『っつ!!』
前を向いた想さんを後ろから包むように抱きしめても
そっと俺の腕を掴んでくれる想さんが愛おしい
ふと、襟足まで短くなった髪から覗く項をみて
吸い寄せられるように口付けた
『!…しょ、焦凍くん?』
轟「…想さんの項、キレイだな」
『!?』
逃げようとする想さんの身体を強く抱き寄せた瞬間
想さんの項にまた口付ける
さっきの口付けと違って舌を絡ませて強く吸うと
想さんの口から甘い声が聞こえてきた
唇を離すと明らかに分かる赤い印に
何故か背中がゾクゾクして
もう一度項に口付けをしようとした時だった
___パシ!!
轟「……痛ぇ」
『強く叩いたんだから当然よ!』
俺の頭を本で叩いた想さん
赤い印のところを触りながら俺を睨む瞳が
少し怖いのとやり過ぎた申し訳なさで何も言えなくなる
『…わざとね』
轟「…悪ぃ」
『もう、髪が長かったら誤魔化せたのに!』
俺が高校生の頃、エンデヴァー事務所で
長い髪をポニーテールにしてキレイな姿勢で歩く
想さんを思い出して小さく笑った
轟「…あの頃から、項キレイだったよな」
『!?…焦凍くん、反省してないわね』
素早くパソコンを操作し勢い良く立ち上がった想さんは
パソコンや机の資料をものすごい早さで片付けていく
寝室に着替えを持って現れると
扉の前で足を止めたら俺に振り返った
『…お風呂から上がった後なら
項以外にキスしてもいいわ』
轟「!」
勢い良く扉を閉められると
5秒もしないうちにシャワーの音が聞こえてくる
想さんの言葉を思い出して
口元が緩むのが分かって手で覆った
轟「…あの人、まじで可愛いすぎないか」
いつも無表情で感情が分かりにくい想さんが
俺にだけ見せる可愛い表情や言葉に嬉しくなる反面
やっぱり俺の彼女だって皆に知ってほしい気持ちが強くなる
轟「…想さん、早く戻ってきてくれ」
想さんは項以外ならキスしてもいいって言ったけど
…結局、また項に印を残して想さん怒られるんだろうな
End
項にキスマーク
「執着心や関係を公にしたい」という強い欲求の証し
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