運命のオメガバース(完結) 連載ヒロイン、裏あり
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(『運命なんかクソくらえよ…私と焦凍君が運命の番なら
私はそれを完全否定する』)
(『焦凍君が一回りも年の離れた私の側にいるのも
私の事が好きだからとかじゃないわ…所詮、運命ってのに
私達は振り回されてるだけなのよ』)
「ショート君~!!敵退治お疲れ様♪」
「さっき取材受けてたでしょ?ニュース見たよ!」
轟「ありがとうございます」
「「キャー!!カッコいい!!」」
轟「?」
敵を確保し終えて親父に報告するのに
エンデヴァー事務所に戻ってきたはいいが
受付の人達に声をかけられた
何故かテンションが高くて不思議そうに見つめてたら
『お疲れ様です』
轟「!」
勢いよく振り向いたら
いつものスーツにポニーテール姿の想さんが
無表情で俺を見つめていた
久しぶりに聞いた想さんの声に胸が飛び跳ねると
俺に紙切れを渡してきた
『サイドキックのバーニンからです、確認お願いします』
轟「…ああ」
『では、失礼します』
頭を下げてエレベーターに向かう想さんを見つめる
歩く後ろ姿も真っ直ぐで綺麗だった
「…想さんってショート君にも無愛想だよね?」
「本当!彼氏いないみたいだし、男に興味ないのかな?」
「それって…私にもワンチャンありかな!」
「ちょっと、想さん女よ!?」
「関係なくない?男同士のαとΩが運命の番になってんだから
女同士がくっついたって変な話じゃないでしょ?」
「それはそうだけど……」
「それに想さんなら抱かれてもいいかな~」
「…確かに綺麗だしカッコいいオーラはあるよね!」
「でしょ~♪今度ご飯にでも誘って「止めろ」………え?」
受付の人達を見下ろしてると、段々顔色が蒼白くなっていく
轟「…あの人には手ェだすな」
受付の人達の間をすり抜けて
親父に敵退治の報告をしに向かった
*~**~*
さっきまで母さんと姉さんと夏兄が住んでる家に
夕飯を食べてきた帰り
親父と二人っきりの家に着いて向かったのは俺の部屋
轟「はぁ…はぁ……っ、危ねぇ」
薬を飲んでてもヒートは抑えられない
箪笥の中から勢いよく出したのは想さんのコート
想さんと初めて会った時に俺にかけてくれたコートだ
返そうと思ってた
でもヒートになった時、コートから香る匂いに安心して
ヒートが落ち着くから返したくても返せないでいた
轟「はぁ…はぁ…っ、!!」
想さんのコートを抱きしめて匂いを嗅ぐ
荒い呼吸も汗でベタつくシャツも勃起してる俺のモノも
苦しくて気持ち悪くて辛ェのに_______
轟「はぁ…、っ想さん」
想さんの声をもっと聞きたい
誰よりも想さんの側にいてぇし抱きしめたいのに
想さんに……触れて欲しい
想さんのコートを強く抱き寄せると
自分の勃起したモノを無意識に握りしめていた
轟「…、好きだ…っ、好きだ想さん」
End
想さんとキスをした時の事を思い出した瞬間
俺の手が大量の白液で汚れていた
いつもヒートが落ち着いた頃に思い出すのは
あの人の泣いてる姿
何も出来なかった自分が悔しいハズなのに
それ以上に…愛おしい気持ちが込み上げてくる