連載ヒロインと遊園地
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『ジャジャーン!!どーだ爆豪君!!』
爆豪「…………」
「「「「「「おぉーー!!」」」」」」
爆豪君の目の前に出した数学の答案用紙
点数は93点という高得点だった
爆豪「てめェまさか…カンニングしやがったな」
『するわけないでしょ!?それより爆豪君!
この前の約束忘れてないよね?
私が今回の数学のテストで90点以上だったら
私のお願い何でも聞いてくれるって約束!』
爆豪「…………」
上鳴「んで、小麦ちゃんは何をお願いすんの?」
『ふふふ……それはこれだよ!!』
爆豪君の前に出したのは大型テーマパークのチケット二枚
『私のお願いは…明日、私と遊園地デートしてください!!』
爆豪「断る」
『ガーン!!!!』
「「「「「(即答だった…)」」」」」
教室の机に足を乗せて窓を眺めてる爆豪君に
負けないと勇気を出して声をかけ続けた
『ひ、酷い…約束破るなんて』
爆豪「あぁ?誰がてめェと約束なんかしたんだよ」
『だ、だって爆豪君「やれるモンならやってみろ」って
言ってくれたから…私死ぬ気で頑張ったんだよ!』
爆豪「やってみろとは言ったが、やれたら聞いてやるとは
一言も言ってねーわ」
『そ、そんな~~』
爆豪「ヘッ!!」
落ち込んでる私に上鳴君や切島君が慰めてくれてたとき
爆豪君の一言が教室に響き渡った
爆豪「行きたきゃてめェ一人で勝手に行きやがれ!!」
『…うぅ』
爆豪「!?」
爆豪君の言葉に一気に涙が込み上げて来て
彼の目が見開いた瞬間
私の頭の上に手を置いてくれた温かい手に思わず顔をあげたら
やっぱりしょーちゃんだった
轟「そんなに行きたくねーンなら俺が行く…帰るぞ小麦」
『え!?あ……』
しょーちゃんに手首を捕まれて扉に向かってる途中
爆豪君に振り返って目が合ったら鋭く睨まれて
ゆっくり顔を俯かせたらしょーちゃんと教室を出ていった
*~**~*
電車の中、隣に座ってるしょーちゃんに声をかけた
『しょーちゃん…さっきはありがとね!』
轟「別に、気にするな」
『気にするよ~…私が泣きそうになったから
ああ言って連れ出してくれたんだよね?』
轟「…………」
『確かに爆豪君と約束した訳じゃないのに
私ったらつい舞い上がっちゃって…反省反省♪』
轟「…小麦」
『次はちゃんと約束してデートしてもらえるように頑張る!
あ…そうだ、はいこれ!チケットよかったら貰って?』
轟「いらねーよ、お前がバイトして買ったんだろ」
『今日のお礼!しょーちゃんの気持ち、本当に嬉しかったから
しょーちゃんが一緒に行きたい人と行って欲しいなーって!
だから、はいどーぞ♪』
轟「…本当にいいのか」
『うん!』
轟「…後悔すんなよ」
『大丈夫!』
渋々受け取ってくれたしょーちゃんに微笑むと
最寄り駅に着いたから手を振って電車を降りた
*~**~*
『今日は卵が安くて得した気分~♪』
確か鶏肉と玉ねぎが残ってたから
今日の夕飯は親子丼にしようかなって考えてたら
家の前に見覚えのあるシルエットが見えて恐る恐る声をかけた
『…爆豪君?』
爆豪「おいてめェ…スマホ出ろや!!」
『…あ!今日スマホ家に置いてきちゃったから』
爆豪「何の為の連絡手段だ、あ"あ"!?」
『ご、ごめんなさい!!』
え、待って
爆豪君が私のスマホに連絡してくれたってことは
爆豪君からの履歴が私のスマホに残ってるってこと?
ちゃんと保存しとかなきゃって思ったとき
「おい」って声をかけられて頭を上げたら
眉間にシワを寄せた爆豪君が私を見下ろしてたけど
『…爆豪君、何か合ったの?』
爆豪「はぁ?」
『すごく悔しそうな顔してるから……』
爆豪「!?」
『?』
目を見開いた爆豪君を不思議そうに見つめてたら
いきなり私を鋭く睨んできて思わず身体が動かなくなった
爆豪「…そんなに行きてーンかよ、遊園地」
『あ、その件なら大丈夫だよ!
もうしょーちゃんにチケット二枚ともあげちゃったから!』
爆豪「…ああ!?」
『私にはもう必要ないし、心配かけちゃったお礼に
しょーちゃんにあげたの!』
爆豪「…………」
何故かため息をつきながら俯いた爆豪君に
少し近付いて顔を覗き込んだら睨まれたけど
いつもの爆豪君に戻ってて安心すると微笑んだ
『…爆豪君、また苦手な数学頑張るから
今度はちゃんと約束してデートに行こうね♪』
爆豪「!」
爆豪君に笑顔で手を振りながら家に入ったら
スキップして夕飯の準備に取りかかった
*~**~*
夕飯を食べ終わってお風呂から上がったら
部屋のテーブルに置いてあったスマホを急いで確認すると
着信履歴が一件とLINEが一件残っていた
着信はやっぱり爆豪君からで
忘れないように何回も電話番号を繰り返して読んでたら
今さっき連絡があったLINEの相手に
思わず身体が動かなくなった
『爆豪君………え、えええ!?な、何これーーーー!!』
End
爆豪「明日10時 ○○駅 遅刻したら殺す」