連載ヒロインと遊園地
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「おめでとうございま~す!!
特賞の遊園地、ペアチケットです!!」
『え?』
*~**~*
自分の部屋に着いて鞄の中から商店街の福引きで当たった
遊園地のペアチケットを持つと顔が綻んでいく
『遊園地……行ってみたかったんだ♪』
スマホを出して真っ先に連絡しようと出久の名前を探してたら
スマホを置いてベッドに横になるとため息をはいた
『私のバカ……出久と二人っきりでお出かけなんて
もうしちゃダメだよね』
出久と私は幼馴染み、これ以上近づいちゃダメ
この気持ちは…閉まっておかなくちゃ
*~**~*
次の日
午前中の授業が終わって、お昼休み
B組に来ると近くにいた小森さんに声をかけて
いばらちゃんを呼んでもらった
『あ、あのね……福引きで遊園地のチケットを貰ったんだけど
いばらちゃんが良ければ…その…私と一緒に行きませんか?』
塩崎「…素敵ですね」
「「「(あの二人、そんな仲良かったんだ……)」」」
いばらちゃんの嬉しそうな笑顔に安心したのも束の間
私といばらちゃんの間に割って入ってきたのは物間君だった
物間「さすがA組の中でも優等生な君は
これから合宿だというのに余裕なのかな!?」
『そ、そんな余裕じゃないですよ?』
物間「わざわざA組の女子ではなくB組の塩崎を選ぶのも
"A組はこんなに余裕です"アピールのつもりかい!!」
『そんなことないです…』
物間「それとも本当はA組に誘いたい奴がいるのに
変に目立たないようB組の誰かを選んだとか!?」
『…………』
塩崎「…聖?」
物間君の言葉に罪悪感が込み上げてくる
だって本当の事だったから
いばらちゃんに申し訳なくて俯いてたら
頭を優しく撫でてくれるいばらちゃんに思わず顔を上げると
優しく微笑んでくれていた
塩崎「聖にそんなお顔は似合いません」
『…いばらちゃん』
塩崎「聖…本当に私でいいのですか?
物間さんの仰る通り、他に誰か誘いたい方がいるのでは?」
『それは……』
緑谷「…聖?」
『!?』
いきなりの出久の声に驚いて後ろを向いたら、やっぱり出久で
だんだん顔が赤くなっていくのが分かって
恥ずかしくて俯いたら出久が近くに来てくれた
緑谷「聖…何か合ったの?」
『あ、あの……えっと……』
塩崎「…実は聖に遊園地に誘われたのですが
私は用事があって行けないので困っていたのです」
『あ……いばらちゃんご用事が合ったの?』
塩崎「…ええ」
『そっか…一緒に行けなくて残念だな』
塩崎「私もです、そこで提案なのですが…緑谷さん
私の代わりに聖と遊園地に行ってあげて下さい」
緑谷「僕?」
『え!?』
いばらちゃんの言葉に大きな声が出て恥ずかしくなったけど
慌てていばらちゃんに声をかけた
『い、出久はダメだよ!』
塩崎「どうしてですか?緑谷さんは幼馴染みですし
他の男性よりも遥かに安心だと思いますが……」
『そ、それは……』
塩崎「ちなみに緑谷さん遊園地のチケットはこちらなんですが
ご都合いかがでしょうか?」
緑谷「!?こ、この遊園地……」
『い、出久……?』
出久が手を震わせながらチケットを貰うと
瞳を輝かせながら嬉しそうに見つめてきた
緑谷「ここの遊園地…最近出来たばかりの大型テーマパークで
オールマイト限定グッズが置いてある
唯一の遊園地なんだよ!!!!
ずっと行ってみたいと思ってたけど
人数制限もあるからとにかくチケットが取れなくて
半年も先の予約だったから数量限定のグッズは
諦めるしかないかなって思ってたのに!!!!」
『…………』
出久の嬉しそうな楽しそうな笑顔を見て
今までの考えとか気持ちとかどうでも良くなって
軽い気持ちで出久に声をかけれた
『…出久、私と一緒に遊園地に行ってくれる?』
緑谷「本当にいいの!?うわぁ~~!!
すっごく楽しみだね、聖!!」
『うん、本当に楽しみ♪』
End
塩崎「(本当に聖は分かりやすいです)」
「「「(あの二人が……デート!?)」」」