連載ヒロインと遊園地
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『爆豪君爆豪君!次、あれ乗ろう!』
爆豪「…はぁ?」
私が指をさした先にはメリーゴーランドがあって
笑顔で爆豪君に振り返ったら鬼の形相で私を睨み付けていた
爆豪「俺ァ乗らねーぞ」
『そ、そこを何とか…お願いします!』
爆豪「死ねカス!!乗りたきゃ一人で乗れ!!」
『そ、そんな~~~』
そのまま近くのベンチに勢いよく座った爆豪君
爆豪君と木馬に乗る夢は簡単に崩れさってしまった
仕方ないと諦めて、ピンクの可愛い木馬に乗った瞬間
小さい女の子が木馬を見つめていて思わず声をかけた
『…もしかしてこの馬さんに乗りたいのかな?』
「う、うん……」
周りを見たら馬車は空いてたけど木馬はもう埋まっていて
私も木馬に乗りたいからどおしようか考えてたら
あることを思いついて
木馬から下りて女の子の前に片足だけ床につけてしゃがんだら
そっと手を伸ばして微笑んだ
『…私と一緒にこの白馬に乗って下さいますか?』
「!?…は、はい!」
『(可愛い~~~!!)』
爆豪「(何してんだあのバカ女…)」
私の大根演技に笑顔で手を伸ばしてくれた女の子が可愛くて
女の子を前に座らせたらメリーゴーランドが動き出した
女の子の楽しそうな笑顔に嬉しくなると
爆豪君と目が合って手を勢いよく振った
『爆豪君ーー!!』
爆豪「………チッ」
案の定無視されたけど慣れてるから気にしないで
女の子とメリーゴーランドを楽しんだ
時間はあっという間で、メリーゴーランドが止まったから
先に私が下りようとして足をかけた瞬間、滑ってしまった
『きゃ!?』
「おねえちゃん!!」
痛い衝撃を想像してたのに
背中の温かさに驚いて後ろを振り返ったら
眉間にシワを寄せた爆豪君が私を抱えながら睨み付けていた
『あ、ありがとう爆豪君…』
爆豪「…………」
「!!」
『え!?』
いきなり女の子の両脇を掴んだと思ったら
木馬から女の子を下ろした爆豪君
目が合ったと思ったらもう歩きだしていた
爆豪「…行くぞ」
『う、うん?…あ、一緒に乗ってくれてありがとう!
凄く楽しかったよ♪』
「わたしも……」
『それじゃあね!』
「あ……」
女の子に手を振ったら、急いで爆豪君を追いかけた
End
「おねえちゃん…よかったね♪」
小麦が落ちた瞬間
勢いよく爆破を使って飛んできた爆豪の姿
小麦を助けた姿は絵本に出てくる王子様みたいだったと
少女は思ったのだった