運命のオメガバース(完結) 連載ヒロイン、裏あり
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(『ありがとう出久…出久はこれからも私のヒーローだから』)
緑谷「デトロイトスマーーーーーッシュ!!!!」
アメリカ郊外
銀行強盗の敵を捕まえた瞬間
たくさんの記者に囲まれてしまい
しまいにはお姉さん方に熱烈なキスを頬に受けていた
アメリカでは頬にキスは挨拶みたいなものだから
最初の頃は死ぬほど恥ずかしかったけど
…いや、今も正直死ぬほど恥ずかしい
緑谷「そ、それじゃあみ、皆さん!!ごきげんよう!!」
「「「「えぇーーー!!」」」」
手を振りながら勢いよくジャンプしたら
急いである場所に向かった
*~**~*
スーツに着替えて着いた大きなお家
チャイムを鳴らして現れたのは
「いらっしゃいデク君!」
緑谷「遅くなってすいません、メリッサさ…わわ!?」
メリッサさんにいきなり抱きしめられて受け止めると
ドレス姿のメリッサさんに思わず身体が動かなくなった
メリッサ「…デク君?」
緑谷「な、何でもないです!
メリッサさん、誕生日おめでとうございます!」
メリッサ「ふふふ、ありがとう♪」
家の中に入るように促されて
嬉しそうに僕に話しかけてくれるメリッサさん
金色の髪に青い瞳を見て、大切な彼女を思い出してしまった
*~**~*
バルコニーで休んでたらスマホが震えて見ると
芦戸さんのTwitterの更新のお知らせだった
内容を確認した瞬間、一枚の写真から目が離せなくなった
緑谷「…聖」
ヒーロー活動中にケガをした芦戸さんの運ばれた病院が
聖の勤めてる病院だったみたいで
"#白衣の天使に治療してもらったから完璧☆"と
笑顔でピースをしている芦戸さんと
恥ずかしそうに、でも優しく微笑んでいる聖の写真
緑谷「…またキレイになったな」
雄英を卒業してからオールマイトと一緒にアメリカに留学して
ヒーロー活動をはじめて四年
まだまだ学ぶ事はたくさんあってやりがいを感じていたし
何より憧れのオールマイトに指導してもらって
嬉しいはずなのに
緑谷「…………」
忘れられると思ったんだ
聖から離れてヒーローを志していれば
自然とこの思いを忘れられると思ってたのに
忘れられない、むしろ思いは強くなるばかりだ
僕を呼ぶ明るい声も、澄んだ深い青い瞳も
綺麗な長い金髪も、いつも僕に向けてくれた優しい微笑みも
あの時、僕は逃げたんだ
聖の告白を信じられなくてΩの聖を守る覚悟がなかった
聖は僕に助けを求めてたハズだったのに
そんな僕を聖は優しく許してくれた
(『だから…出久はもう心配しないでね?
これからは自分の身体は自分で守るし…爆君にお願いする』)
(『出久は私から卒業して…皆のヒーローになって!』)
笑顔で人々を救うそんな最高のヒーローになるのが
僕の小さい頃からの夢だ…だけど
緑谷「一番守りたいのは…っ、聖なんだ」
自分の気持ちよりも僕の気持ちを大切にしてくれる聖だから
守りたい、誰よりも
かっちゃんじゃなくて僕が______
緑谷「……聖」
End
かっちゃんに殴られる覚悟も
聖に拒絶される覚悟も出来てる
今更なんだって思われても仕方ない
それでも…聖に僕の思いを伝えたいんだ