あの主人公が来た!!(緑谷ヒロイン)
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放課後
寮の裏庭で羽根の強化訓練をしていた時だった
「何処だここ……」
『え?』
いきなり聞こえた知らない声に勢いよく振り向くと
黒と緑の市松模様の羽織を着た
赤が混ざった黒髪の男の子が呆然と立っていた
「(何だこの女の子の匂い)…っつ!!」
『きゃあ!?』
男の子が私の肩を強く掴んできたら
物凄い早さで地面に押し倒されてしまった
痛くて思わず顔を歪めて男の子を見つめたら
「君は…何者なんだ?」
『…え?』
澄んだ綺麗な赤い瞳に目が離せないでいると
緑谷「スマーーーーーーッシュ!!!!!!」
「!?」
『出久!!』
出久のパンチを男の子は素早くかわすと
間合いをとって黒刀を構えていた
出久が私に近寄ると心配そうに見つめてくれる
緑谷「怪我しなかった聖!?」
『うん、大丈夫だよ!』
「…はぁ……はぁ……っつ!!」
『(!…あの人………まさか)』
緑谷「よくも聖に……許さない!!」
『!?ま、待って出久!!』
緑谷「え?」
出久の腕を掴んで大丈夫の意味を込めて頷くと側を離れた
男の子は刀を構えなおして私を睨んできたから
安心してもらえるように微笑むと驚いていた
『驚かせてごめんなさい…私の名前は天堂聖!
私達は貴方に危害を加えません!
その…右足怪我してますよね?
治療させて下さい…お願いします!!』
「!?」
緑谷「聖…」
頭を下げてお願いすると
男の人は肩の力を抜いてくれたら刀を鞘に戻してくれた
「よろしくお願いします!」
『!?…行こう出久!』
緑谷「う、うん!」
出久の手を引っ張ると早足で男の子の所に向かった
*~**~*
男の子は右足の骨折に肋骨が三本も折れていて
かなりの重症だった
なのにあんな動きをしていたなんて…
歌を歌って怪我を治すと
少し眠くてふらついたら出久が支えてくれた
緑谷「聖!!」
「大丈夫ですか!?」
『…ん、……だ、大丈夫………』
「…俺の為に……っ…本当にありがとうございました!!」
緑谷「!?」
『…頭を上げて下さい……私は…平気ですから……ね?』
土下座をしてお礼を言ってくれると
ゆっくり頭を上げて心配そうに私を見るから微笑むと
やっと安心した笑顔を向けてくれてホッとした
緑谷「ところで貴方は誰ですか?変わった服装だけど…」
「挨拶が遅くなってすいません!
俺は竈門炭治郎、鬼殺隊です!」
『鬼殺隊…?』
竈門さんの世界は「鬼」という生き物が
人間を食べてしまう世界らしく
竈門さんはその鬼を退治する「鬼殺隊」という部隊に
入っているらしい
緑谷「人間を食べる鬼…」
炭治郎「鬼を従えている"鬼舞辻無惨"…そいつに俺は
家族を殺されて…妹の禰豆子も鬼にされてしまったんです」
緑谷「!!…ひ、酷い」
『…………』
そっか…だから竈門さんからは
優しいのに悲しい感じがするんだ
炭治郎「でも…俺は諦めない
必ず鬼無辻無惨を倒して禰豆子を人間に戻して見せる!!」
『_______』
真っ直ぐで強い瞳
まるで出久みたい
『…先ずは安静にして体力を回復させなくちゃですね!
一緒にご飯を食べましょう!
ご飯を作ってる間、お風呂でも入って……ね、出久?』
緑谷「そうだね、ゆっくり…って訳にはいかないだろうけど
今日だけでもゆっくりしてって下さい!」
『そういう訳なので…一緒に行きましょう竈門さん』
炭治郎「…ありがとうございます」
何故か悲しそうに微笑む竈門さんが気になった