あの主人公が来た!!(緑谷ヒロイン)
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制服に着替えて
銀さんに学校を案内しようと声をかけると
銀時「面倒くさ…俺ァ大人しくいい子に寝てまーす」
『…………』
この人…本当にぐーだらし過ぎだな
共用スペースのソファーで寝てる銀さんを
無理矢理起こして腕を引っ張ると玄関に連れていく
銀時「いーってのに~…ほら!腕なんて組んだら
俺達注目のカップル!なんて噂になっちゃうぞー」
『な、何を言ってるんですか!?
食後にそんなぐーだらしてたら糖が体の中に残って
脂肪に変わるんですよ?糖尿病に近づいちゃうんですから
学校案内がてら散歩して代謝あげて下さい!!』
銀時「…嬢ちゃんってすげえな」
『何がですか?』
銀時「どうして赤の他人にそこまで気を使うんだ?
俺がどうなろうが関係ねェだろうに…」
『…守りたいからです』
銀時「!」
銀さんを見て微笑むと何故か驚いていた
『皆の心と身体を癒すヒーローに…銀さんが糖尿病になって
苦しい生活を送るかもしれないのを
そのまま見過ごすなんて出来ませんよ!』
銀時「…………」
いきなり頭を撫でられて驚いて上を向くと
優しい顔で見つめる銀さんに胸がドキっとした
恥ずかしくなって腕を離すと
腰に巻いてあるベルトを引っ張って銀さんを連れ出した
「いてててて!!」と苦しそうに叫ぶ銀さんに気付かずに
*~**~*
午前の授業中
後ろの席でイビキをかいて寝てた銀さん
時々「ふんがぁ!!」と起きる銀さんに
呆れるようなため息や笑い声が教室に響いていた
お昼はランチラッシュ先生の食堂に案内した
もちろん私がいるから
甘いものは控えるように目を光らせると
銀さんは静かに私が選んだメニューを食べてくれた
午後はコスチュームに着替えて戦闘訓練
訓練の内容を伝えようと思って銀さんに近づくと
私のことを指差していた
銀時「…ちょっと他の人と服のテイスト違うくね?
完璧な製作者側の悪意を感じんだけど
それにそんな格好で闘って恥ずかしくないの?
ってかこれ、パンツ見えちゃうけどいいんですかコノヤロー」
「「「「(はっきり言ったーー!!)」」」」
緑谷「(銀さんって遠慮ないな)」
爆豪「(どこ見てやがンだ甘党野郎!!)」
『うぅ……』
銀さんの言ってる事も間違いじゃない気がして
俯くことしか出来なかった
すると銀さんが私の横をチョロチョロ見てきて
何だろうと思って首を傾げると
銀時「…刀、どこにあんの?」
『!!』
銀さんの言葉に驚いて見上げると
何故か片手を顔の近くで広げていた
銀時「…嬢ちゃんの手、所々擦れてる
豆も何個かあった…まだ刀を持って間もないって感じだな」
『…………』
銀時「当たり?」
『は、はい……』
銀さんは腰に挿していた木刀を抜くと、私に向けて来た
銀時「飯の礼に、俺がお前の太刀筋見てやるよ」
『え』
「「「「「!?」」」」」
私の勘だけど…銀さん、相当強い人だと思う
そんな人に太刀筋を見て貰える
胸の中で剣を思い出すとゆっくり銀さんを見つめる
『…ミカエルソード』
銀時「!?…おいおい戦闘漫画のヒロインかよ」
私の目の前に黄金の剣が現れると
剣を持って銀さんに向けて構えた
『よろしく…お願いします!!』
銀時「…よし、来い」
緑谷「聖…」
爆豪「…………」
轟「…天堂」
銀さんの所へ羽根を使って勢いよく飛ぶと
銀さんは真正面から私の剣を木刀で簡単に受け止めていた
『!!』
銀時「真正面から来るとか…どんだけだよっ!!」
『きゃ!?』
木刀で押し出されるとふらついて構えた時には
目の前に銀さんはいなかった
無意識に上を向くと
銀さんが私に向かって木刀を振りおろしていた
何とか避けたけど直ぐに私に向かって木刀を振りあげる
真正面から受け止めたけど銀さんは全然余裕そうだった
そのあとも銀さんの攻撃を受け止めるのにいっぱいいっぱいで
自分から攻撃出来ずにいた
銀時「反射神経はいいが…左右の攻撃に弱い
嬢ちゃん、真正面から向かってくる敵に
一撃攻撃で終わらすタイプだな」
『!!』
銀時「敵ってのはあざといぜ?真正面から攻撃してくるのは
嬢ちゃんみたいな正直者か…剣の強いヤツだけだ」
『…っつ!!』
銀時「おーらよっと!!」
『あ!?』
「「「「「「!!」」」」」」
緑谷「聖!!」
銀さんが大きく振りかぶった瞬間
私の持っていた剣が飛ばされると
私の首筋に木刀を突きつけていた
銀時「…俺の勝ち~」
『…参りました』
強い…全然相手にならなかった
どうしたらもっと強くなれるんだろ
俯きながら右手を握りしめると
木刀で無理矢理、顎を持ち上げられて
自然に銀さんと目が合った