彼との距離感(切甘)
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今日はお店には寄らず
Cloverの事務所があるビルで打ち合わせ
ビルは25階建て
全てCloverが管理している高層ビル
18階の会議室に
私と私のお店の料理長の梅ちゃんと一緒に入ると
clover社長で私のお母さんとスタッフ数名が集まっていた
「今日もわざわざ悪いわね」
『いいえ!こちらこそ貴重なお時間ありがとうございます!』
「じゃあ、早速だけど新作のパンについて話してくれない?」
『はい!』
お母さん達にパンフレットを渡して説明を始める
その時何か言われても
その場で答えて納得して貰えればセーフ
納得して貰えない場合は次回に持ち越しになる
cloverとの会議は月に2回ほど行われていて
売り上げの報告だったり
どのようにしたら更に売り上げが伸びるか
意見交換をさせて貰っている有難い機会だ
「…いいんじゃないかしら?
このパンなら年齢層に幅広く好んで貰えそうね」
『!?あ、ありがとうございます!』
隣にいる梅ちゃんを見ると優しく微笑んでくれた
*~**~*
今は17時頃
15階の調理室で新作のパンを作っていた私達
『…いい匂いだね~♪』
梅「店長の愛が詰まってるからですね!」
『お、大袈裟じゃないかな!?』
梅「でも…このパン作ってるとき
店長いつも幸せそうでしたから」
『え?』
梅「誰かを思って作ってたのは目に見えてましたよ?」
『…………』
だってこのパンは…
ピーーーーーーーーーー!!!!
梅『「!?」』
いきなりのサイレンに驚いた時
近くの爆発に思わず梅ちゃんを抱き締めて倒れると
そのまま気を失った
~爆豪勝己サイド~
パトロールを終えて今は事務所で待機中
ソファーに寝そべってスマホを見ると
新しく登録された「包見小麦」の名前を見て
眉間にシワが寄る
爆豪「…ムカつきやがる」
俺に会えて告白されて一緒に住めって言われて
お前は嬉しくねえのかよ
それに
切島「お、早えーな爆豪!!」
上鳴「さすが才能マン♪」
爆豪「うるせぇ、てめェらがのろまなだけだろ」
上鳴「ひっでーーーー!!!!何なのこの人!?」
切島「最近機嫌悪いな…何かあったのか?」
爆豪「………………何で好きって言わねーんだ」
切島・上鳴「「はあ?」」
切島とアホ面が目の前のソファーに座ると
俺をガン見してきやがった
上鳴「どーしたかっちゃん…頭ぶつけた?」
爆豪「ぶつけてねーわカス!!」
切島「まぁまぁ…でもいきなりどうした?
もしかして包見と上手くいってないのか?」
上鳴「えぇ!!そうなの!?」
爆豪「…………」
別にそんなんじゃねぇ…けど
爆豪「…仕事の事で結婚はまだしたくねぇって言われた
同棲も気ィ使うからとかうぜえ事言って断りやがる
付き合ってから連絡も寄越しやしねえ」
上鳴「?…爆豪から連絡すりゃいいじゃん」
爆豪「何で俺がしなきゃならねぇンだよ!!」
上鳴「えぇ……」
切島「爆豪もしかして…寂しいのか?」
爆豪「…は?」
切島の言葉に体が動かなくなると
勢いよくソファーから立ち上がった
爆豪「ンな気色悪い事言うんじゃねェェ!!!!」
切島「悪ぃ悪ぃ…!!
実は俺の彼女さ最初の頃やたらと好き好き俺に伝えてきてさ!
最初は嬉しかったぜ?でも、何か気になって
何でそんなに好きって言うんだよって聞いたらさ
…多分不安で寂しいからって言ったんだ」
爆豪「…………」
切島「それ聞いてから何か彼氏としても男としても
情けなくなっちまってよ!恥ずかしいけど俺からもちゃんと
好きって伝えるようにしたんだ!
そしたら好きって言葉は減ったけど
その分態度とか雰囲気で"好き"って伝わるようになったぜ?」
上鳴「…惚気か」
切島「違ぇーよ!!包見が好きって言わなくなったのは
もうお前の気持ちをちゃんと知って
受け止めてくれたからじゃねーのかなって思ってさ?」
爆豪「…なら、何で連絡よこさねェんだ」
上鳴「そりゃ店始めたばっかりじゃな~
俺のダチにもいるけど店長って色々大変らしいぜ?」
爆豪「…………」
切島「学生の頃と今じゃ優先順位が違ぇだろうけど
俺が見る限り包見はちゃんと爆豪の事好きだと思うぜ?」
爆豪「…………」
上鳴「ってか小麦ちゃんに"好き"って言ったことあんの?」
爆豪「ねえわカス 」
上鳴「うわぁ~…まずそこからでしょ?」
爆豪「…ンで俺が」
切島「喜ぶと思うぜ、包見なら絶対!」
爆豪「…………」
告白した時のあいつの嬉しそうな笑顔を思い出した時
ピーピーピーピーピーピー!!
爆豪・切島・上鳴「「「!!」」」
このサイレンは…テロか
さっきまでの空気がウソみてえに引き締まると
急いで現地に向かった
