雄英百物語(雄英白書より緑谷、発目友情、微ホラー)
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いつの間にかあの大嵐が嘘のように
空には星空が広がっていた
発目を寮まで送った帰り道
何かあったらと聖の頭上にはてんとう虫型の
おったまベイビーがボディガードとして
付き添ってくれている
1-Aの玄関前は外から見てもボロボロの状態で
窓はブルーシートで誤魔化してある
明日修理会社が来るらしい
『ありがとうございました、ベイビーさん!』
「「またね…またね」」
『はい!また明日♪』
ベイビーが発目の所に戻っていくのを見送っていた時
後ろから名前を呼ばれて振り向くと
緑谷が優しく微笑んでいた
そして聖も緑谷に嬉しそうに微笑んだ
『…ありがとう、出久』
緑谷「何が?」
『教室で…皆が私を疑ったり目を逸らしたりしたけど
出久だけが私の目を真っ直ぐ見てくれて
本当に嬉しかった!』
緑谷「…僕、最初から信じてなかったし」
『え?』
緑谷「聖が皆を不安にさせるような事するわけないし
何よりさ…いつも僕を信じてくれる聖を
僕も信じてるよって伝えたかったんだよね!」
『…出久』
緑谷「…頑張ったね聖」
『っつ!!』
聖は大粒の涙を流しながら緑谷に抱きつくと
聖を強く抱きしめた
生徒や発目の前では泣かないように堪えていたが
本当は大声で泣きたいほど悲しかった
でも緑谷がいてくれたから、自分を保っていられた
聖にとって緑谷はかけがえのない存在なんだと
改めて実感する反面
いつまで緑谷の胸を借りていいのか
そんな悲しい気持ちも入り交じり余計に涙が止まらなかった
そんな二人を窓から爆豪と轟、そして麗日が
苦しく切なそうに見つめていた
次の日
聖の教室の机には
こぼれ落ちそうなほどのお菓子の山が積み上げられていて
聖は嬉しそうに瞳を輝かせていた
『ほ、本当にこんなにもらっていいの?』
切島「おう!本当に悪いことしちまったからな
お前を信じられなくて…漢らしくなかった!!
ごめんな天堂!!」
『切島君…』
芦戸「これで許される訳ないけどさ!」
八百万「私達の謝罪と感謝の気持ちですわ!」
『…ありがとう、芦戸さんに八百万さん♪』
聖は飴の袋を持つとクラスの皆に配りはじめた
嬉しそうに飴を配る聖を
クラス全員が温かい目で見つめていた時
上鳴や瀬呂が飴を配っていた聖に声をかけた
瀬呂「やっぱあの時の天堂の言葉
しっかり聞いといて正解だったよな!」
『あの時の言葉?』
上鳴「怖い話してると霊を呼び寄せるって話だよ!
俺たちすぐにお開きにしたけど
もし話続けてたらって思うとさ…ゾクゾクするよな~」
『…私、そんな話してないよ?』
上鳴・瀬呂「「え…」」
全員が聖を見るも
聖が嘘をつかないのはもう周知の為
何故か冷っと背筋が凍りつく
緑谷は震える体を無視して
ずっと気になっていたことを聞いてみた
緑谷「あ、あのさ……寮が停電になった時
聖…僕と…手をつないで離れた後さ
何で発目さんと…玄関から出てきたの?」
『え……』
しばらくすると聖は静かに話しだした
『な、何言ってるの出久?
私あの日は、職員室で相澤先生に
何か音の原因を掴めるベイビーがいないか相談しに
そのまま発目さんのいるサポート科の寮に行って
外が酷い嵐になっちゃったから
少し落ち着くまでサポート科の寮にずっといたんだよ?
その後、音の原因が分かって小型ベイビーが戻ってきたら
いきなりA組の寮が爆発して
急いで発目さんと寮に向かったんだから……』
あの時、蝋燭を持っていたのは間違いなく
聖の声だった
そしてあの金髪の女性を見て聖だと思った
例え顔は見えていなくても
『皆……だ、誰と話してたの?』
「「「「「「~~~~!!?!!」」」」」」
1-Aの教室から大きな叫び声が、学校中に鳴り響いた
~雄英七不思議 End~