雄英百物語(雄英白書より緑谷、発目友情、微ホラー)
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二階の常闇の部屋には
上鳴、瀬呂、峰田、障子、芦戸、蛙吹が集まり
怖い話を繰り広げていた
常闇の部屋は真っ昼間でも暗く
悪魔崇拝の儀式をしているように蝋燭が並べられ
蝋燭の灯りに鹿や頭蓋骨の影が揺れている
怖い話をするにはもってこいの環境だった
瀬呂、芦戸が怖い話を終えて
無理矢理怖い話をしろと強制された常闇は
祖父から昔聞いた話だ…と言うと重い口を開いた
その昔___とある村で若者たちが百物語をしていた
百物語とは
昔からある日本の怪談の作法で
夜に数人が集まって百本のろうそくに火をつけ
怖い話を一話語るごとにろうそくの火を一本づつ消していき
百の怪談を夜通し語り合う
最後の百本目が消えたとき
本物の怪奇が起こるといわれている
その村で百物語は若者たちの娯楽の一つだった
だか本物の怪奇が起こってはならないと
いつも九十九話で止めることにしていた
___ある日
都会から長い金髪の女が村へやってきた
世界中を旅しているらしい
百物語の事を聞くと
自分も参加させてほしいと言ってきたので
若者たちは喜んで迎え入れた
だか、女は恐ろしい怪談を聞いても声一つ上げない
それどころかニヤニヤと笑いはじめた
次第にその若者たちは、そんな女が恐ろしくなった
そしてやっと九十九話目
若者たちはいつもよのうに
そこで終わらそうとしたが
それまで黙っていた女が百話目を話し始めた
若者たちはやめさせようとしたが女は止まらない
そして女が話し終えた途端、蝋燭が消えた
若者が一人蝋燭に火をつけると、女の姿は消えていた
あたりを探しても見つからない
朝になり警察と村人総出で探しても
女の痕跡一つ見当たらなかった
女はそのまま帰ってしまったんだとか
物の怪に拐われたんだとか噂が流れたが
そんな噂も消えかけていたある日
百物語に参加していた若者の一人が
金髪の女を見たと言いだした
見間違いだと誰も信じなかった翌日
その若者は死んでいた
何か恐ろしい物を見たような恐ろしい顔で
その若者の首筋には金髪が一本絡まっていた
そして次の日にはもう一人
その翌日にはもう一人と
同じように百物語に参加していた若者が死んでいき
そしてとうとう百物語に参加した若者全員が亡くなった
村人たちは、きっとあの金髪の女は
人の魂を食う鬼に違いないと言い始めた
何故なら、その村には大昔
ある夫婦の間に突然金髪の子供が生まれたことがあった
夫は妻の不貞を疑い
無実だと訴える妻と生まれたばかりの子を山に捨てた
そして妻はその山奥で夫への恨みを果たすため
子供を鬼に差し出したという
だから村人たちはその金髪の女が鬼になって
村に戻ってきたと噂をしていた
話しはこれで終わらず
祖父にその話をした友人は
その村から引っ越してきた子どもだった
その子どもが大人になり
故郷が懐かしくなってその村に行ってみると
村は廃村になっていた
隣村の人の話しでは
しばらくして流行り病がその村に蔓延し
あっという間に全員死んでしまったいうことだ
そして何故かその村人たちの側には
金髪が落ちていた
そして祖父が話しを聞いたその友人
村から帰ってきたあと
どうも様子がおかしくなった
祖父が理由を聞くと村で金髪の女が
こっちを見て笑っていたと言う
あの女の話をしたから、きっと自分を呪っていると
祖父は見間違いと言ったんだか友人は聞き入れず
その数日後に急死したそうだ
その友人の首には一本の長い金髪が絡まっていたらしい