授業参観(雄英白書より)※期末テスト後
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相澤「分かりやすく言うと"ドッキリ"…という奴だな」
「「「「「「「はー!?」」」」」」」
皆の叫び声が模擬市街地に響き渡る
緑谷「犯人も…!?」
相澤「えー…この人は劇団の人です
頼んで来てもらいました」
「エッ……ア、ハイ!オドロカセテゴメンネ?」
『…ふふふ』
「!」
私はもう犯人の正体が誰か知っていたから
相澤先生の無茶振りに答えるあの人が面白くて
小さく笑ってしまった
八百万「ちょっと待って下さい!!
さすがにやりすぎなのでは!?
一歩間違えれば、ケガどころではすみません!」
相澤「万が一には備えてある、やりすぎってことはない
プロヒーローとは常に危険と隣り合わせだからな
ヌルイ授業が何の身になる?」
八百万「それは……そうですけど……」
相澤「……怖かったか、家族に何かあったらと」
八百万「__はい、とても」
八百万さんの返事は皆も一緒だったと思う
皆の空気が重くなると先生は静かに話し出した
相澤「それともう一つ、冷静なだけじゃヒーローは務まらない
救けようとする誰かは、ただの命じゃない
大切な家族を待っている誰かなんだ…それを肝に銘じておけ」
「「『…はい!』」」
先生の言葉に皆と私は一斉に返事をした
そして今日の反省点をまとめて
明日提出するようにと言われた
皆が不満な声をあげるなか飯田君は大きく手を上げていた
飯田「あ、あの感謝の手紙の朗読は…!
ドッキリをカムフラージュするための
合理的虚偽だったのですか!?」
相澤「改めて手紙を書くことで
普段より家族の事を考えただろ?」
飯田「たしかに……!」
授業終了のチャイムが鳴って皆に解散と話すと
相澤先生は保護者の人達にお礼をのべて頭を下げていた
皆が家族の所に向かっているとき
私は出久の所に向かうと声をかけた
『出久…これ!』
緑谷「あ……!」
私の手にはボロボロの出久の感謝の手紙があった
『ごめんね…急いでたからこんなボロボロになっちゃった』
緑谷「…聖」
『折角なら呼んであげたら?引子さん泣いて喜ぶよ!』
緑谷「え!?…い、いいよ!!」
『そうかな?…ほら、引子さん待ってるよ!』
緑谷「え?聖も一緒に」
『私は後で行くから!ほーら、早く行くの♪』
緑谷「う、うん……」
出久は引子さんの所に駆け出して行った
皆が家族と笑顔で話してる姿に微笑んでいたとき
誰かに肩を叩かれて上を向くと相澤先生と
マントで身を隠しているあの人だった