授業参観(雄英白書より)※期末テスト後
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飯田君のふくらはぎにあるエンジンから
爆音とともに黒煙が噴き出す
引っ張られた速度に負けないようにと
後ろから押してくれる出久と爆君と常闇君
轟君がこっちに走って来た
『っ轟君!!』
轟「!?」
轟君に手を伸ばすと轟君は勢いよく手を掴んでくれた
轟君の手を力いっぱい引っ張っると
轟君は私が飛ばされないように
私の肩を掴みながらシートに片膝をついて着地してくれた
轟「悪い天堂、助かった!」
『ううん!!氷結、お疲れ様!!』
轟「!…ああ」
冬美「(…お母さんに報告しなくちゃ!!)」
飯田君の疾風のような駿足は
あっという間に氷の橋を滑り渡る
保護者の人達に叫び声をあげる暇も与えず
飯田君の足が穴の向こうの地面に着いたとき
大きな音を立てて塔が炎の中に崩れ落ちる
それは氷の橋に伝わり
シートが通り過ぎるのを待たずにその下で折れ
炎にのまれてしまった
足場をなくした私や後ろの出久達は
とっさに掴んだシートにぶら下がった時
出久のポケットから手紙が落ちるのを見て
羽を広げると夢中で手を伸ばした
轟「天堂!?」
爆豪「!!」
常闇「…っ天堂!」
緑谷「聖!!!!」
私はギリギリで出久の手紙を掴んだ
「きゃ!!」という声に驚いて顔をあげると
引子さんが宙に浮いていた
引子さんの所に向かおうとした時
犯人がいつの間にか私の前に立つと引子さんを引き戻していた
その後ろ姿を見て、私は確信してしまった
全員を乗せたシートは無事に地面に着いていた
緑谷「助かった…」
引子「大丈夫、出久!?」
緑谷「お母さんこそ…」
大粒の涙を流しながら出久の身体をさすっている引子さんに
出久はまた心配かけたなって…申し訳なさそうに
顔をしかめているように見えた
すると犯人がスッと立ち上がると
皆は攻撃体勢に入るなか私は静かに犯人を見つめていた
「オメデトウ、コレデ、ジュギョウハオシマイデス」
上鳴「は?何言って__」
切島「捕まえて、とりあえず学校に知らせないと!!」
麗日「それに相澤先生を__」
相澤「はい、先生はここです」
「「「「「「「「は?」」」」」」」」
『(や、やっぱりそうだったんだ……)』
倒壊したビルの影から出てきたのは
普段通りの相澤先生だった
先生の姿に目を丸くして飲み込めない事態に
困惑する皆をよそに相澤先生は保護者の人達に声をかけていた
相澤「皆さんお疲れ様でした、真に迫った演技でしたよ」
麗日父「いや~お恥ずかしい!
先生の演技指導の賜物ですわ!」
八百万母「緊張しましたわ」
梅雨父「爆豪さんがキレた時は、どおなるかと思いましたケロ」
光己「すいません~つい…」
さっきまでの恐怖におののいていたのが嘘のように
急に和気あいあいと話し出す保護者の人達
相澤先生は今だポカーンとしている皆にはっきり言い放った