恐怖のラブレター(緑谷)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
息を整えて顔をあげると、そこは図書室
どうして私が和歌や古典が好きなのを知ってたり
アイビーが手紙の中に入っていたのか
拳藤さんの言葉で全てが繋がった気がした
(「だってそいつ…普通科の図書委員だろ?」)
前に図書室で和歌の本や植物図鑑を借りた事があったから
図書室に来るとずっと感じてた視線も
和歌の君からの視線だとしたら辻褄が合う
今まで怖くて教室から出ないようにしていたけど
決着をつけなくちゃ
震える手を誤魔化すように勢いよく扉を開けると
下校時間のせいか図書室には誰もいないくて静かだった
カウンターを見ても誰もいなくて辺りを探していたとき
「風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ
くだけて物を 思ふころかな」
『!』
図書室の一番奥にある二人かけ専用の机
私のお気に入りの場所に
男の人が窓を見ながら詠んでいた
「風が激しく吹いて、波が岩に打ち砕け散るように
わたしのあなたへの想いは砕け散り
思いが乱れる今日この頃です」
『…貴方が和歌の君?』
「こんにちは天堂聖さん
和歌の君なんて素晴らしい名前をありがとう
…さすが僕が恋しいと思った人だ」
『…っ………』
怖い気持ちを押し殺して彼を真っ直ぐ見つめた
『手紙のお返事、理解して頂けましたか?』
「…ああ」
『…っ……私、他に好きな人がいるんです……だから』
「知ってるさ」
『え?』
彼と目が合うと、苦しそうな表情に目が離せなかった
「よくここから寂しそうに彼を見つめてたよね?
彼が羨ましかった、ずっとずっとずっと
君にそんな表情をさせる……あいつが!!」
『…っ………』
「…でもさ、僕の手紙を読んだ時の
君の怯える表情が僕の気持ちを奮い立たせるんだ
…君を僕だけの物にしろって」
『え』
ゾク!!!!
足が震えて思わずしゃがんでしまった
転弧君の時と違う恐怖
ゆっくり近付いて来る彼から目が離せない
逃げたいのに、身体が動かない…声が出ない
「ずっとずっと好きだ天堂さん
いや、それ以上に……君を愛してる」
『あ……っ………』
「そう、その表情…君にそんな表情をさせてるのは僕だ
恋人になれなくても…君が僕を忘れないならそれで構わない
例えそれが"恐怖"って形でも」
『…っ……ふっ……』
「本当に綺麗だ、その青い瞳も柔らかい髪も全て
…ねぇ天堂さん、もっと見せてよ」
私の髪を触りながら
笑顔で私を見つめる彼に恐怖が募って
恐怖が強くなるほど身体が動かなくて意識が遠のいていく
私の頬や太腿を撫でる彼の手に嫌悪感と恐怖が強くなる
お願い…誰か助けて
誰か_______
『……ぃず………く……』
緑谷「聖!!!!」
「!?……お前は…」
~緑谷出久 サイド~
僕とかっちゃん、轟君と飯田君と麗日さんと蛙吹さんで
図書室に入ると
いつも聖がお気に入りに使ってる場所へ向かったら
聖はしゃがみ込んでいて虚ろな瞳だった
そのすぐ側には僕を見て楽しそうに笑っている男子生徒
「申し訳ないけど、僕と彼女の逢い引きを邪魔しないで欲しい」
緑谷「逢い引き…?」
爆豪「てめぇ…何クソみてェなこと言ってやがる!!
そいつを離せやストーカー野郎!!」
「来るな」
爆豪「!?」
轟「天堂!!」
飯田「天堂君!!」
麗日・蛙吹「聖ちゃん!!」
緑谷「聖!!」
男子生徒に無理矢理立たされた聖は
首にハサミを向けられているのに抵抗しないで
瞳は虚ろのままだった