第百六話[ありがとう]
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上鳴「いったいどーなってんの!?」
切島「おい緑谷!お前天堂のこと怒らせたのか?」
緑谷「い、いや…」
爆豪「チッ!!」
爆豪が緑谷の胸ぐらを掴んだことで
牽制に入った切島と瀬呂
緑谷を庇うように肩を掴んで座らせた峰田だったが
爆豪の視線は真っ直ぐ緑谷を睨んでいた
爆豪「あいつがお前を名前以外で呼んだことなんざ
この17年聞いたことがねーぞ!?
それ相応のことだってこっちは分かってンだよ!!」
オールマイト「爆豪少年、ここからは私が話そう」
緑谷「…オールマイト」
相澤は静かに教室の端へ移動した
教壇の真ん中に立ったオールマイトの真剣な表情に
全員がオールマイトに集中する
オールマイトは胸元から一枚の手紙を出した
オールマイト「…この手紙は、緑谷少年が雄英に戻ってきた日に
「英雄の聖地」でルシファーから預かった天堂少女の手紙だ
内容は、超常戦争で起こった全ての出来事が記されていた
青山少年…君がAFOのスパイだったことも書かれていたよ」
「「「「「え!?」」」」」
青山「…やっぱりそうだったんですね」
尾白「やっぱりってどういうこと?」
青山「塚内さんに止められて話せなかったけど
蛇腔病院と群訝山に向かう朝に
天堂さんが僕に言ったんだ
何が起こっても緑谷くんを信じて
緑谷くんの差し出した手を掴んで欲しいって
緑谷くんを助けてくれって…多分天堂さんは
これから緑谷くんが大変になることが分かってて
僕がOFAに負けないように勇気を出して欲しくて
あんな遠回しな言い方をしたんだと思う」
緑谷「そんな……」
オールマイト「彼女が敵側…死柄木弔の近くにいたのは
彼を助けたいという理由とAFOを弱体化させ倒す
必要があったからだ」
「「「「AFOを弱体化!?」」」」
飯田「待って下さい!AFOが…強かったことは認めます!
しかし天堂くん一人の力でAFOを弱体化させるのは
難しいのではないでしょうか!」
オールマイト「…その通りだ、天堂少女では難しいが
ルシファーならそれが可能だった」
「「「「ルシファー!?」」」」
ルシファーは"悪魔"だ
残虐非道で人に災いをもたらし悪に誘い込むまさに悪魔
悪に染まりきったAFOにとって
ルシファーの近くにいることは悪を深めることに繋がり
快楽に似た感覚を味あわせる事ができる
また快楽を与える代償としてAFOの生命力を少しずつ奪い
その結果が心の隙を与える結果となった
最後の戦いで超再生が出来なかったのも
OFAの継承者達の力だけでなく
ルシファーが生命力を奪い続けたことに繋がったのだ
芦戸「でもさ、ルシファーって協力とかするタイプ?」
蛙吹「そうね、彼女って誰の言うことも聞かなそうだわ」
常闇「唯我独尊、傍若無人」
ルシファーの行動に疑問を浮かべるクラスメートに
相澤は口を開いた
相澤「…何かの条件と引き換えに応じた、とかな」
緑谷「!?」
勢い良く立ち上がった緑谷に驚くクラスメートを無視し
緑谷の視線は悲しそうに顔を歪める
オールマイトに向けられていた
緑谷「…まさか、聖の天使の"個性"の」
オールマイト「…そうだ」
峰田「おいおい勝手に話し進めんじゃねー!」
緑谷「…聖の天使の"個性"の最後の一人
確か……ザドキエルって」
「「「「ザドキエル!?」」」」
瀬呂「また新しい力かよ、すげーな天堂」
オールマイト「そのザドキエルの能力というのが
天堂少女の願いを何でも二つ
叶えることが出来るという能力らしい」
「「「「「えぇ~~!?!!」」」」」
芦戸「いいないいな~!!私も願い事聞いて欲しい!!」
上鳴「俺も俺も!やっぱ女子にモテモテ」
耳朗「黙れバカ」
峰田「俺っちはね!!俺っちはおっ「静かにね、峰田ちゃん」」
個々で自分の願い事を楽しそうに話す面々と対照的に
オールマイトと緑谷の表情が暗くなっていく
それに気付いた爆豪は「うるせー!!」と
クラスメイトに怒鳴りつけるとすぐに緑谷に問いただした
爆豪「ンな、うめー話があってたまっか!!
何か裏があるに決まってンだろーが!!」
緑谷「…僕が聖から聞いた願いは
一つがOFAを倒すまでの間、身体の負担がない状態で
天使の"個性"を同時に使えるようにして欲しいってこと」
オールマイト「そのおかげで今こうして皆と顔を合わせる事が
出来ている人も多いんじゃないのかい?
そうだろ、爆豪少年」
爆豪「…っ…………」
轟「…………」
麗日「…聖ちゃん」
オールマイト「そして最後の願いが
死ぬことなく悪魔の"個性"を取り出して欲しいということだ
この条件のためにルシファーは協力したんだが
…願いが叶った代償として
天堂少女は"一番大切な物"と
引き換えにしなければならなかった」
「「「「一番大切な物…?」」」」
上鳴「い、命!?」
耳朗「バカ、天堂は生きてるでしょ?」
切島「家族とかじゃねーか!?」
瀬呂「リカバリーガール生きてたじゃん」
爆豪「…おい、まさか」
振り向いた爆豪の先には
拳を強く握りしめながら俯いている緑谷がいた
