第百四話[DESIGN]
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『転弧君が安心するまで、絶対離してあげない!!』
緑谷「僕は手を、手を掴んでもらって安心したから
だから……っ、来た」
緑谷と聖が微笑んでいるのを見た瞬間
二人の優しく熱い思いが流れ込み憎しみが壊れていく
両腕が消えた緑谷と
今だに死柄木を後ろから抱きしめる聖に
死柄木は静かに話し出す
死柄木「僕は敵だ、悪意をもって壊す
たとえ憎しみを…打ち砕かれようと
からっぽになろうと敵のヒーローにならなきゃ」
「志村さん」
「ああ、甲賀建設の!」
死柄木「(なんだ?なんだこの記憶)」
緑谷「(転弧のじゃない…)」
死柄木「(なんだ、こいつは)」
AFO「ああ…愚かな器!何者でもない少年少女に
心をねじ伏せられるとは
弱いまま強くあろうなど…ああ愚かな志村転弧
お前は何一つ選んでなどいない」
緑谷「(AFO!?どうして____)」
AFO「無意識領域…転心をの心が押し負けたおかげで
再び意識を取り戻すことが出来た…愚かな志村転弧
無垢なる超自我…薄鈍の人生と永訣できぬ弱き者
せっかく導いてやったというのに!」
死柄木「(先生が何を言っているかわからない)」
AFO「オールマイトに追い詰められゆく中捜したのさ
いつか___奴の"意思力"を削ぎうる魂
そして最も強き感情、イドを抑圧することで生じる心の機能
原子の欲求、"憎しみ"を醸成する苗床を」
『…………』
AFO「長女は育ちすぎていたし
絶対に見つかってはいけない
目立つ行動は取れなかった僕は後押しするだけだった
両親から授かったまだ見ぬ因子を抜き取り
抑圧を増進させ憧憬を与えた
そして頃合いを見てドクターの施設にあった"個性"から
可能性を取り払い破滅にのみ突き進む
粗悪な複製品(コピー)を君に与えた」
死柄木「ハッ、ハッ、じゃあ…」
AFO「そう、悲劇も試練も否定も肯定も僕が与えた
全部だ!!!!」
緑谷「______」
AFOが死柄木と一緒に聖ごと飲み込んでしまった
手を伸ばしたいのに腕がなくて伸ばせない
そんな絶望の中……どうして聖は微笑んでるの
そんな優しく愛おしそうに、僕を見るの?
『…大丈夫、みんなが助けてくれるから』
緑谷「聖_______!!!!」
緑谷「オール…フォー……ワン…」
AFO「何年もかけて必死に捜した器達を喪い弟も喪った
次は虚しき最終目標へ移行する、則ち世界へ」
緑谷「させ………………う"、ぐうぅ!!!!」
AFO「お互い肉体に出たな」
両腕を失った痛みに悶える緑谷に
AFOはゆっくりと歩みよりながら手をかざした
AFO「人は喪うことで強くなり
その物語性を確立していくんだ
そうだろ、天堂聖を喪った緑谷出久
もう喪うものなど無いガキがこうなるのも必然だな」
緑谷「…違う」
AFO「…なんだと?」
緑谷「まだ……聖はまだ生きてる!!!!」
瀬呂「緑谷ぁあ!!助けに来たぞ!!」
砂藤「シュガーナックル!!!!」
尾白「尾空旋舞!!!!」
緑谷「瀬呂くん…砂藤くんに尾白くん!みんな…無事」
相澤「緑谷…待たせてごめんな」
百四話 End
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