イケメンは世界を救わない
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とにかく話を聞こうと思い
彼を部屋に上がらせお茶を出す
カーペットの上に胡座をかき私を真っ直ぐ見る彼に
覚悟を決めて聞いてみることにした
『…恋人というのはどう言うことでしょうか?』
轟「そのまんまだ」
『……いや、そうではなく』
彼ってやっぱり天然なの?
ため息をつくとまた彼に質問した
『この前も言ったと思いますが
貴方と一夜を共にした日の記憶が私にはないんです
どんな流れで貴方と付き合う事になったのか
その経緯を教えて下さい』
轟「…本当に覚えてねぇのか?」
『はい、全く』
轟「…あの日は」
その日は休日で
親父の事でムシャクシャして
そのまま家に帰ると姉さんに気を使わせちまうから
気持ちを落ち着かせようと町を歩いてた時
ドン!!
『きゃあ!!』
轟「!…すいません」
そのまま帰ろうとした時
『待ちなさい!!』
轟「!?」
いきなり引っ張られたと思ったら
女の顔は真っ赤で眉間にシワを寄せていた
少し酒臭い…酔ってんのか?
『あれを見なさい!!』
轟「?」
道端にはぐちゃぐちゃのケーキが落ちていた
『今日のために一ヶ月も前から予約してたんです!!
どーしてくれるんですか!?』
轟「…いくらですか?」
『これ数量限定なの!!もう無いんです!!』
轟「はぁ………じゃあ、どおすりゃ気が済むんだ」
『付き合いなさいよ!!』
轟「…どこへ?」
『私の家よ!!私の飲みに付き合いなさい!!』
轟「……分かった」
『それじゃあ行くわよ!!』
轟「…………」
断ったら面倒くせぇと思い
そのまま女に連いて行った
