イケメンが急に現れたら
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好きってなに?
恋ってなに?
ドラマのワンシーンに出てくるセリフ
イケメンの男の子達が躍りながら
会場のステージに向かって叫ぶ言葉
「愛してる」
そんな言葉…信じられない
*~**~*
朝6時
天気は晴れ
少し頭は痛いけど酷い二日酔いほどではないことに安心して
ベッドから降りようとした時
何かに触れて目が離せなくなる
『………………』
轟「…すぅ………すぅ………すぅ………」
『……だ、誰この子?』
イケメン……………凄くイケメン!!!!
思わず深呼吸すると
隣にあった携帯で寝顔を連写してしまう
年は20…前半くらい?凄い体鍛えてる
そして気付いてしまった、彼が服を着ていなくて
…私も服を着ていない事に
『…イヤイヤイヤイヤ(笑)』
バッ!!
『……よ、良かったぁ~』
勇気を振り絞って布団を捲ると
私はちゃんと下着を着けていて
彼もズボンを履いていた事に安心した時
ゆっくりと彼が起きてしまった
『…おはようございます』
轟「…あぁ」
『(まだ寝ぼけてる…可愛いい!!)』
低血圧っぽい顔してるもんね
彼が顔を上げた瞬間、思わず驚いてしまった
左側を下にして寝てたから気付かなかった
左目周辺は火傷の痕が残っていて
左目だけエメラルドグリーンの瞳に
無意識に彼の左目を隠すように触れると
彼の右目が見開いていた
『…痛くないですか?』
轟「…ああ」
『…なら良かったです』
轟「…………」
起きあがって顔を洗い歯を磨いて化粧をする
朝ご飯はいいや…ってか食べれる空気じゃない
今だボーッとしていた彼を無視して
彼の前に現れると声をかけた
『私これから仕事なのでもう出ますが
…貴方はまだいますか?』
轟「…あぁ」
『なら…鍵置いとくので
そのままポストの中に入れといて下さい
ちなみに、ここ何処だか分かります?』
轟「…知らねぇ」
『…………』
ため息をついて一万をテーブルの上に置いた
『これタクシー代です…よく覚えていないのですが
私も貴方を家に招き入れてしまった責任があるので
それはそのお詫びだと思って下さい』
轟「…………」
『それじゃあ…さようなら』
あんなイケメンをもう見れなくなるのは寂しいけど
こういう出会いはろくなことがないのを
ドラマで観たことがあったから
いつもの重い足が嘘のように
今日は早歩きでそそくさと家を出た
~イケメンが急に現れたら End~
轟「…あいつ、昨日と違わねぇか」
