第八十五話 [語れ!現状!]
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ヒーローコスチュームに着替えて横に並んだ私達を
エンデヴァーさんは腕を組んで見下ろしていた
エンデヴァー「俺がお前たちを育ててやる
だが、その前に貴様ら二人のことを教えろ
今貴様らが抱えている“課題”
出来るようになりたいことを言え」
出久と爆君の二人を見て話すエンデヴァーさんに
すぐ答えたのは出久だった
緑谷「力をコントロールして
最大のパフォーマンスで動けるようにしたいです」
エンデヴァー「自壊する程の超パワー…だったな」
緑谷「はい、壊れないように制御する方法を見つけました
でも…」
ここに来て進化した個性について
しどろもどろになりながら説明する出久に
説明が難しいんだろうなって考えていたら
エンデヴァーさんは「見せろ」と言い放った
出久は手から黒鞭を出現させたけど
スゥ、と出てきた黒鞭は直ぐに消えてしまった
エンデヴァーさんは「これをどうしたい」と聞いていた
緑谷「本来は鞭のように撓る力なんです
この力を“リスク”じゃなく“武器”にしたい
今考えているのは新技、エアフォースの要領を
取り入れることはできないか……
あ、そのエアフォースというのは
風圧での遠距離攻撃なんですがこれは今の身体の
許容上限を越えた出力を必要とする技なんです
現状僕が負担なしに扱える出力を10~15%と仮定すると
エアフォースに必要な力は20%少しオーバーするんです
この状態では怪我こそしないものの軋むような痛みが出るので
動きに支障が出ます
なので、瞬間的に引き上げすぐに戻します
という調整が出来るように練習しました
この方法を今の黒鞭に転用出来れば理屈上では
実戦に使えると思っています
ただ元々の力の調整をしながら動いているので
そこにもう一つ要素が増えるとどうにも今度は頭が 許容範囲を越えてしまうんです
どうにかしてそれらを並行処理しながら
動けるようにトレーニングしているんですが
なかなかうまくいかなくて…」
轟「自分の分析か」
爆豪「ああああウゼー!」
バーニン「長くて何言ってんのかわかんない!」
『…バーニンさん、出久は黒鞭って技を常に使えて
調整出来るようになりたいって言ってるんですよ?』
バーニン「…よく分かったね」
『幼なじみなので!』
爆豪・轟「「…………」」
エンデヴァーさんも私と同じ事を出久に聞くと
出久は元気よく「はい!」と答えていた
さすがNo.1ヒーロー、頭の回転の早さは伊達じゃない
エンデヴァーさんは次に爆君に質問していた
爆豪「逆になにが出来ねーのか、俺は知りに来た」
「ナマ言ってらー!!」と大笑いしてるバーニンさんに
爆君は「うるせーな」と言い放った
爆豪「爆破はやりてェと思ったことはなんでも出来る!
一つしか持ってなくても一番強くなれる
それにもうただ強ェだけじゃ
強ェ奴にはなれねーってことも知った
No.1を超える為に、足りねーもん見つけに来た」
エンデヴァー「いいだろう」
爆君は本当の強さを見つけたんだね
爆君の強い瞳に胸を打たれると
では早速とエンデヴァーさんが扉に向かっていたとき轟くんが「俺もいいか」とエンデヴァーさんを止めた
轟「ガキの頃、お前に叩き込まれた
“個性”の使い方を、右側で実践してきた
振り返ってみればしょうもねェ
お前への嫌がらせで頭がいっぱいだった
雄英に入って、こいつらと…皆と過ごして競う中で目が覚めた
エンデヴァー…結局俺はお前の思い通りに動いてる
けど覚えとけ、俺が憧れたのは
お母さんと二人で観た、テレビの中のあの人だ
俺はヒーローのヒヨっ子として
ヒーローに足る人間になる為に、俺の意志でここに来た
俺がお前を利用しに来たんだ…都合良くてわりィなNo.1
友だちの前でああいう親子面はやめてくれ」
『(轟君…)』
エンデヴァーさんはああ、と頷いた
その瞳は少し寂しそうだった