第八十四話 [いざ!エンデヴァー事務所!]
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大晦日
全寮制の経緯から、帰省は難しいと思われていたのに
プロヒーローたちの護衛つきで
私達は一日だけ家に戻れることになった
久しぶりのリカさんの家
メイドの皆さんは私を見ると喜んだり驚いたりしていて
その日の夕飯に何故かお赤飯が出て驚いてしまった
リカさんとの久しぶりのご飯も楽しくて嬉しくて
皆さんと一緒に大晦日を迎えられて幸せだったのに
私は一瞬で自分の立場を思い知らされる
転弧に呼び出されて行くと場所は病院
転弧君はいつものように私を抱いた
でもいつもと違ったのは
転弧君の手がとても優しかったこと
少し痛い身体を無理矢理起こして
着替えると寝ている彼を見つめる
『(何か…あったのかな?)』
躊躇いながら、彼の頭を触ろうとした瞬間
いきなり手を引かれるとベットに押し倒されてしまった
死柄木「…何」
『あ…ご、ごめんなさい!!
起こしたかった訳じゃなくて…その……』
死柄木「…………」
『凄く…寂しそうだったから』
死柄木「……へぇ」
『!!』
転弧君は何かを思いついたみたいに笑うと
私の両頬に触れた瞬間キスをしてきた
いつもの乱暴なキスじゃない
こんな優しいキスを、私はされた事がある
その事を思い出すと身体が熱くなって
自分の声じゃない声が出てくる
『ん…っ…あ…まっんん!!』
死柄木「…っ……聖」
『と…む…っ…ふぁ!?…あっ!!』
暫くしてから転弧君が唇を離すと
赤いビー玉みたいな瞳とぶつかった
その瞳からは期待と…やっぱり寂しさが感じられて
そんな彼をほっておけなくて
両頬を触ると彼の瞳が大きく見開いた