第六十九話 [貴方に伝えたい本当の想い]
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
大きな拍手に包まれる中、カーテンコールが始まった
映上さんに言われた通り
心操君の手に掴まりステージに上がった瞬間
大きな歓声に驚くけど何とか表情に出さずに微笑んでいたとき
通形「聖ちゃーん!!」
『!』
通形先輩の声がして振り向くと
先輩は大きく手を振っていて、隣には
恥ずかしそうにでも私に手を振っているエリちゃんがいた
『(良かった…泣いてない)』
エリちゃんに微笑んで手を振ると
エリちゃんは満面の笑みで私に手を振り返してくれた
その隣には切なそうな表情の出久がいて
時が止まったみたいに目が離せなくなった
心操君「…天堂さん?」
『!!』
心操君の声に気付いて出久から目を逸らすと
『大丈夫だよ!』と声をかけた
制服に着替えてエリちゃん達と合流して
あと少ししかない文化祭をエリちゃんと思いっきり楽しんだ
出久も近くでいてくれたけど
何故か気まずい空気を感じて話すことが出来なかった
楽しい時間はあっという間で、とうとうお別れの時間
緑谷「今日はありがとう、楽しかった!」
エリ「…うん」
『エリちゃん…』
エリちゃんの寂しそうな表情に私も寂しくなってしまうと
緑谷「エリちゃん顔を上げて…サプライズ!」
エリ「!?」
『!!…出久…それ…』
出久はエリちゃんにりんご飴を渡していた
通形「りんご飴!!売ってた!?俺探したよ!?」
緑谷「プログラムみてないかと思ったんで
だから買い出しの時に材料買っといたんです
つくり方、意外にカンタンで!
食紅だけコンビニにはなかったんで砂藤君に借りて」
『(あの時買ってたんだ…)』
約束を守ってくれる…出久はそういう人だよね
エリちゃんはりんご飴を食べて微笑んでた
エリ「さらに甘い…!」
『よかったね、エリちゃん♪』
緑谷「また作るよ、楽しみにしてて!」
相澤「まァ近い内にすぐ、また会えるハズだ」
通形先輩と相澤先生の間に挟まれながら
エリちゃんは雄英高校を去っていった