第六十話 [ふさわしき者]
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一夜明けて
エリちゃんの病室のテレビをつけると
朝から犯人護送中の襲撃事件の話題で持ちきりだった
治崎を襲撃したのは敵連合…転弧君だった
『(仲間割れ?サーさんが死穢八斉會と敵連合は
あまり良好な関係じゃなかって言ってたけど…)』
扉のノックする音に返事をすると
遠慮がちに扉を開けたのは出久だった
『出久…』
緑谷「…エリちゃんどお?」
『やっぱり熱が下がらなくて…解熱剤の点滴してもらったから
それでよくなればいいんだけど』
緑谷「…………」
グイッ!!
緑谷「…聖」
『い、いずく?』
いきなり後ろから抱きしめられて驚いてると
出久の腕が震えてるのに気付いて両手で優しく握りしめた
緑谷「ごめん…っ…助けられなくて」
『…何言ってるの?出久は助けてくれじゃない』
緑谷「でも治崎の‘‘個性’’で聖は!!」
『出久』
出久の気持ちを察して振り返ると悲しそうな顔をしていたから
出久の両頬を触ると微笑んだ
『私が治崎さんと融合しても逃げないで戦ってくれた
…私との体育祭の約束、果たそうとしてくれたんだよね?』
緑谷「…っ……聖」
『やっぱり出久は…私のヒーローだよ』
緑谷「っつ!!」
真正面から強く抱きしめられたら
私の肩に顔を埋めて涙を流す出久に安心して貰えるように
背中にそっと腕を回すと強く抱きしめ返した
*~**~*
点滴が効いて熱が下がったエリちゃんの表情が
穏やかになって安心した
出久は切島君と一緒に一旦学校に戻ると教えてくれた
私は相澤先生からエリちゃんが目覚めるまでの間
相澤先生も付き添うのが条件で側にいる許可を頂いた
明日の朝、着替えを取りに寮に戻る予定だ
出久が今から通形先輩に挨拶に行くと話したので
私も一緒に付き添いさせてもらった