第五十一話 [サー・ナイトアイ]
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眼鏡を中指で上に持ち上げて睨み付けながら
こっちに向かって歩いてくるサー・ナイトアイさんに
私は少し瞳を麗せてしまった
怖い…だって本気で怒ってるんだもん!!
サー「私をオールマイトの‘‘元’’サイドキックと知っての狼藉か」
緑谷「あっいや…その……」
サー「オールマイトにこんなシワはない」
緑谷「『!?』」
サー・ナイトアイさんは
出久の顔を弄ると目元のシワを伸ばしていた
サー「目元のシワは通常フェイスにて約0.6cm
シルバーエイジからは約0.8cm
今時ノンライセンス商品でも何時代のオールマイトか
識別できるよう作られる」
緑谷「ちょ…っ…待っ…!!」
『(この部屋…)』
本からポスターまで至る所に
オールマイトさん関連のグッズがある
壁に飾ってあるあのタペストリー
確か10周年の時の非売品だって
出久が嬉しそうに携帯で見せてくれたのだ
あのタペストリー…出久絶対欲しがってそう
間違いない
サー・ナイトアイさんは紛れもなく
出久と同じ…重度のオールマイトさんのファンだ!!
サー「非常に不愉快だ…お引き取り願おう」
『!!』
緑谷「‘‘ビネガースサイド事件’’…ご存知ないですか?」
サー「…………」
『(…出久?)』
出久が話し始めたその事件は
水質を変えられる‘‘個性’’を持った中学生が
川で溺れてオールマイトさんが助けた事件
溺れた中学生はパニックで川をお酢に変えてしまい
オールマイトさんはそこに飛び込み目をやられてしまった
そのニュースで見せた目をすぼらせた笑顔
出久はそこをチョイスしたって………え?
サー「もちろん知っている、私が組む以前の事件」
緑谷「僕あの事件ファンサイトでも地味で
あんまりあがらないけど僕好きで
特に中学生が感謝を述べた後のセリフ何か
すごくウィットに富んでて…」
サー「こちらこそ、君のおかげでお肌が10歳若返ったよ」
緑谷「それです!!‘‘お肌’’ってのがまた!!」
『……ふふふ』
笑わすことは出来なかったけど
二人の空気が柔らかくなったのと
何より楽しそうな出久を見て嬉しくなって思わず笑ったら
サー・ナイトアイさんに睨まれたけど
先程の恐怖はもうなくなっていた