第四十七話 [てめェの‘‘個性’’の話だ]
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私が会場の外で立ち尽くしていたとき
皆がいつの間にか会場から出て来ると
出久が私に駆け寄ってくれた
緑谷「聖!…いきなり走り出すからびっくりしたよ?」
『あ…ご、ごめんね?…最後にケミイ先輩と話したくて…』
緑谷「そうなんだ…先輩と会えた?」
『…う、ううん!会えなかった…残念…』
緑谷「(…聖?)」
爆豪「…………」
イナサ「おーい!!」
梅雨「あら、士傑高校」
イナサ「轟!!また講習で会うな!!
けどな!正直まだ好かん!!先に謝っとく!ごめん!!」
切島「どんな気遣いだよ」
轟「こっちも善処する」
青山「………すィ☆」
イナサ君は私を見て勢いよく走ってくると
私の両手を握ってきた
緑谷・轟「「!!」」
イナサ「約束します…俺必ず仮免許取って
立派なヒーローになってみせるっす!!」
『…イナサ君』
イナサ君の強い真っ直ぐな瞳に大きく頷いた
『私も頑張る!!』
イナサ「うっす!!」
勢いよく頭を下げて帰っていくイナサ君に私は手を振ると
イナサ君は笑顔で大きく手を振り返してくれた
バスに乗って寮に帰っている途中
梅雨ちゃんから仮免に落ちた人も三ヶ月の特別講習を受講の後
個別テストで結果を出せば
仮免許を発行出来ると聞いて安心した
そして私の手には
ヒーロー活動許可仮免許証が握られている
写真を撮ってリカさんとメイドさん達に送信すると
自然に笑顔がこぼれた
寮について部屋着のワンピースに着替えて
一階の共用スペースに行くと出久を含めて数人が集まっていた
ポケットに入れていたスマホが揺れたのを確認してみると
リカさんから連絡が来ていた
「安心してないで身を引き締めな」
リカさんらしい返信に微笑んでいたら
爆豪「おい!後で表出ろ…てめェの‘‘個性’’についての話だ」
緑谷「!!」
『!?』
爆君の言葉に出久は立ち尽くしていて
私は急いで爆君の後を追いかけた