第四十四話 [THE試験]
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訓練の日々は流れて
ヒーロー仮免許取得試験当日
耳郎「緊張してきたァ」
緑谷「多古場でやるんだ…」
峰田「…試験で何やるんだろう、ハー仮免取れっかなァ」
相澤「峰田、取れるかじゃない、取ってこい」
峰田「おっもっ、モチロンだぜ!」
相澤先生の周りに皆が自然と集まる
先生は気だるそうな顔を少しだけ引き締めると話してくれた
相澤「この試験に合格し、仮免許を取得できれば
おまえら志望者は晴れてヒヨッ子セミプロへと孵化できる
頑張ってこい」
上鳴「っしゃあ、なってやろうぜ!ヒヨッ子によォ!」
切島「いつもの1発決めて行こーぜ!Puls…」
「ultraaaaaa!!!」
『!?』
真後ろで上がった野太い声にビクッ!と肩が上がると
大きい男の人が腕を突き上げていた
肉倉「勝手に他所様の円陣に加わるのは良くないよ、イナサ」
イナサ「ああ しまった!どうも大変、失礼致しましたァ!!」
ガバァッと風が吹くほど勢いよく頭を下げたら
地面にガァンッ!と頭をぶつけた大きい人の帽子が
私の所に飛んできて思わずキャッチしてしまった
上鳴「なんだこのテンションだけで乗り切る感じの人は!?」
相澤「(…この男)」
耳郎「待って!…あの制服…」
爆豪「東の雄英、西の士傑(しけつ)」
『!…あれが』
数あるヒーロー科の中でも
雄英に匹敵する程の難関校…士傑高校
夜嵐「一度言って見たかったっス!プルスウルトラ!
自分、雄英高校大好きっス!!
雄英の皆さんと競えるなんて光栄の極みっス!
よろしくお願いします!!」
『あ、血が…』
肉倉「行くぞ」
『!?…ま、待って下さい!』
大きい男の人の前に立つと男の人は首を傾げていた
『ご、ごめんなさい!少ししゃがんでもらえますか?』
イナサ「はいっス!!」
『(素直な人でよかった…)』
イナサ「!!」
肉倉「(あの女か…稀少な天使の‘‘個性’’
ヒーロー科一年天堂聖)」
小さい声で歌を歌う
頭から出てる血が止まって安心すると帽子を彼に被せた
『試験前からケガをしたら大変ですよ?』
夜嵐「……っス」
『?』
夜嵐「俺、夜嵐イナサって言うっス!!貴方のお名前は!?」
『天堂聖って言います!』
夜嵐「なら聖さんとお呼びしていいっスか!!」
『は、はい!』
夜嵐「俺のこともイナサって呼んで欲しいっス!!」
『…イナサ君?』
夜嵐「はい!!では聖さんまた試験会場で!!
それでは雄英の皆さん失礼します!!」
『あ……』
上鳴「何あいつ…馴れ馴れしく俺達のマドンナを
下の名前で呼びやがって…」
峰田「俺あいつ嫌い」
緑谷・爆豪・轟「「「…………」」」
イナサ君の後ろ姿を見送っていると
私の後ろで相澤先生がぽつりと呟いた