リカバリールームで
リカさんの治療と私の‘‘個性’’を使って回復した出久




試合をちゃんと見届けたいと言った出久を連れて
皆のいる観客席に向かった

観客席に着くと麗ちゃんが出久と私に声をかけてくれた







麗日「デク君！！…お疲れ様」


緑谷「ありがとう麗日さん…」


麗日「あと…聖ちゃん、ありがとうね！」


『え？』


麗日「聖ちゃんがデク君に言ってくれた言葉
…本当に嬉しかったから！」


『…麗ちゃん』


切島「ってか天堂むちゃくちゃ強ェじゃん！！
あの試合、まぢで感動した！！」


『ほ、本当！？』


切島「ああ！！お前の事見直したぜ！！」


『…ありがとう切島君！』
















準決勝

爆君VS常闇君の試合







爆豪「うっぜえなあーーーーーーーそれ！！！！」


常闇「修羅め…！！」







爆君の爆破ラッシュが止まらない中
常闇君は防戦一方だった







芦戸「常闇何でぇ！？私たちんときは超攻撃してきたのに！」


八百万「何かタネが…？」


麗日「爆発の光で攻撃に転じられん…相性最悪だ！」








爆君は光の噴射が強い煙幕爆破ばかりしていた








『(爆君、常闇君の弱点をもう知ってて…)』


爆豪「スタングレネード(閃光弾)！！！！！」


常闇「！！」







爆破の煙幕が消えると
常闇君は爆君に押さえ付けられていた








常闇「……知っていたのか」


爆豪「数打って暴いたんだバァカ！
まぁ相性が悪かったな、同情するぜ？……詰みだ」


常闇「…っ…まいった…」


ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ「常闇君降参！爆豪君の勝利！」







皆が各自感想を話しているとき
飯田君が勢いよく立ち上がった







飯田「…ベスト4まで来た
緑谷君と轟君の戦い、糧にさせてもらう」


緑谷「…うん」


『飯田君の戦い…お兄さんも見てるといいね！』


飯田「さっき電話してきたんだが…仕事中だったよ
でも逆によかった！
ここまで来たら、No.1で報告しないとな」


『そうだね！』







飯田君は元気よく観客席を後にした












私達はこの時、知らなかった





街中で「ヒーロー殺し」が出没していたことに





私の運命がまた大きく変わろうとしていたことに