第十五話 [全てを持って生まれた男の子]
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出久の大泣きに微笑んでいると
目の前の轟君が自分の左手を見つめていた
轟「(攻撃には使わねぇ…そう決めてた筈なのに
気圧された)
いけねぇ…これじゃあ…親父の思う通りじゃねぇか…」
『(…轟君?)』
轟「…………」
『(え…こっちに来る!?)』
轟君がこっちに向かって来たから少し慌てていると
出久に「話がある」と言って静かに二人は消えてしまった
出久が心配になって静かに二人のあとを追いかけた
二人は学校関係者の専用入り口に向かい合っていて
少し近くの壁で聞き耳を立てていると
爆豪「おい」
『!!』
いきなりの爆君の声にびっくりしだけど何とか声を我慢して
二人を指差したあと静かにするように
人差し指を唇に当ててジェスチャーすると黙ってくれた
多分二人の空気を感じ取ってくれたんだと思う
緑谷「あの話って何?早くしないと食堂すごく混みそうだし」
轟「…………」
爆君とはまた違った冷たい威圧感に
恐怖で少し体が震えてしまった
轟「気圧された、自分の誓約を破っちまう程にな」
『(…それって使えば有利な左腕の事?)』
轟「飯田も八百万も上鳴も麗日も常闇も
天堂はどうだったか知らねぇがアイツらは感じてなかった
最後の場面、俺だけが気圧された
本気のオールマイトを身近で経験した俺だけ」
『!』
爆豪「…………」
もしかして…轟君
出久の‘‘個性’’に気が付いちゃったのかもしれない
緑谷「…それって……つまりどういう……」
轟「おまえに同様の何かを感じたってことだ…」
『!!』
爆豪「!?」
二人の前に出ようとした時、爆君に引っ張られると
喋れないように口を手で押さえらる
どうしよう!!出久の個性がバレちゃう!!
轟「オールマイトの隠し子か何かか…?」
緑谷「…………へ?」
爆豪「…………」
『……………ふ』
爆豪「(おい、笑うんじゃねェよ!!)」
『(ご、ごめんね!!だ、だ、だって…)』
いきなりとんちんかんな事を言うから
びっくりしたというか拍子抜けしたというか
…轟君って案外天然なのかな?