友たち

惑星フリーザ、上級戦士の仕事部屋。一人一人に振り分けられた個室の部屋で、カリーは高そうなオフィス用チェアに座り考え込んでいた。
「…ラディッツ……、あいつどうしてんだ…」年の離れた幼なじみラディッツのことを。カリーとターレスは、あの時遠征に行っており戻って報告を聞いた。なぜどうしてと言うより妙に腑に落ちてしまっていたのだ。
なぜなら3人は家族より家族、仲間より仲間だったから。ラディッツの実の家族より彼の悩みを聞いたりもしていただろう。
そしてなにより…カリーとターレスふたりは、ラディッツの底知れぬ闇のこともわかっていた。だから、「ああついに」と二人して思ったものだ。
「…どこにいる、ラディッツ。」銀河パトロール隊だけではなくフリーザ軍のものたちそして協力者たちまで彼のことを追いかけている。
カリーとターレスふたりは、クラッシャー軍団そして自分たちで先に彼らよりラディッツを見つけようと話して決めた。そしてもし、ラディッツを殺そうとするものたちがいたら止めようと。
ガチャり、と扉のロックが開けられる音がきこえてくる。
「帰ってきたぜ、カリー。」ターレスが遠征から帰ってきたのだ。
「ターレス!、ラディッツのはっ……」
「今回もいなかったな、遠征は成功したが……」
「そうか…」ターレスはカリーの真向かいにあるソファに座る。
「ラディッツ……、オレらが予想してるより遠くに行ってるんじゃねえかと思うぜ。」
「やはりお前も思うか?。」
「あぁ、王子は周辺を探せと喚いてるけどな。」
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