こども

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あれから数ヶ月ほどたった時、とある星で男がカラン、コロンと下駄を鳴らしながら歩いていた。
男は長い藍を少し指した髪に龍のような藍色の瞳、三日月型の傷、黒の赤い彼岸花を指した羽織、腰に一m近い大太刀を持った不思議な男だ。
「月鬼さんじゃないか!!、何処かのケンカからの帰りかい??」
「あぁ、少しな」男は脇に子供を抱えて声をかけてきた動物の形をした人に答えた。
そう、月鬼…それはラディッツの偽名なのだ。ラディッツは自分が指名手配されていることに気づき惑星ベジータからはるかに離れた星に滞在していた。
ふぅ、とキセルから煙を吐く。灰色の煙は天高くのぼり消えていった。
「それでぇ、なんか用か??」
「ああ!、そうそう旦那の言う通り惑星ベジータの動向を探ったんだがよ…あんたにそっくりな人を探してるよ」店に近づき、椅子に子供を寝かせてラディッツは新聞を受け取った。
そこには己を指名手配とし、見つけたものには莫大な懸賞金をあげるという立派に大罪人として設定されたことが記されてあった。
「へぇー、王を殺しかけたやつか」
「これ、旦那のことかい?」ラディッツは店主の問にだったらどうする??とにたりとわらいこたえた。
「…ここは、何かしらの過去を持つものが流れてくるとこだけどまさかねぇ」
「瑣末よ、俺は周りが何を思うが感じるかは好き勝手にとおもってる。貴様が追放しても何も思わんし感じねえわ」
「旦那には店を贔屓にしてもらってるからねぇ、何もしないよ」そうかい、とカン!!とキセルを灰皿にたたきこたえた。
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