勝手気儘

幼いながらも霊能者の端くれとして生きてきた自分にとっては、その人の軌跡としてそのような痕が残っていたのだ。
あ、だが待て……月鬼にはあまり無かった。彼自身が両親に関心を示さず距離をとっていたから。ラディッツは月鬼と同一人物、そして魂の片割れ。
「…主様が、距離を取られ興味がなかったからですかね」それならば痕が無くても仕方ないのだろうか。
「てめえの見方が魂の痕跡だのなんだので言うなら正解だ、そもそも…俺がカリグラであるならば両親なんざいねえからな。死んでッし、そもそも殺したからよ」
「…魂が宿った肉体をうんだから、ですか?」
「そうだ、封印という理論でいえば他人産んだようなもんだよな。まあこのバーダック、父親が厄介でよォ……色々と粘着してきやがる」
「はぁ、あんたがみなさまがいないときにしたからでしょ」
「いる時にやってみろ、うるせえぞ」そんなの目に見えてるね、とラディッツは用紙をピラピラと揺らす。この紙にはカリーの動きが情報屋が記載して載っている。
仕事が細かいというか、まさかの写真付きでだ。この星では無い砂漠地帯に立つカリー、一体どういう情報網でとってるんだか。
「…こいつが来るってことは、親父もあとからにしても来るってことなんだよ。バーダックは、カリーの部下だからな」
「それは、へたすればそのカリーさんと一緒に来るということですか?主様」
「…そうだな、有り得なくは無い」
「カリーさん単品にしても、ってことですか主」
「フリーザ軍のヤツらが狙ってこねえこともないだろ。兄であるクウラは軍のメンツがーってので俺の事を探ってやがるし。滅ぼしちまえばいいが…、まだ皇嵐にも会えてねえのによ」
「だったらどうするんですかい、正直ここ以外あまりいいとこも無いでしょ」
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