放蕩者

「あいつらは、幼いラディッツのことも見てますから…」トーマはその中でもバーダックが信頼を寄せて、ほかのサイヤ人と比べても理知的だ。
彼いわく、ラディッツはかなり本心を隠すのも上手いし下手すれば名前を変えてしっぽもちぎってしまって遠くにいるのではとバーダックに伝えてきたらしい。
カリーはその意見を聞き、確かにあのラディッツなら身分を偽造してしまうのかもしれないなと納得する。ベジータの思考なんぞ彼は読めてしまうだろう。
「…確かにな、あいつはかなり慎重だ。俺達のことなんぞわかっているし、何かしらの手を使って様子も少しは把握しているだろう」バーダックのシッポの毛が逆だっている、彼もかなり考えて色々とやったのだろう。だが上手くいかず、悪くなるばかりで苛立っているようだ。
やはりラディッツの事となると彼の妻のこともあってか、過敏だ。サイヤ人の中でも稀な絆で繋がった夫婦…、そして愛しい女との初めての子供。その子供が起こした事件、というのは基本細かいことをあまり気にしないバーダックからすると頭を鈍器で殴られたような衝撃的なものなのであろう。
自分も同じような感覚を持っているのだから、バーダックの反応はわかりやすい。
「…ラディッツが、あのラディッツがあそこまで力を持っていたことにも驚いてますよ」
「……」バーダックはあまり彼に戦闘というものを教えてこなかった、元々は好き勝手に戦闘をこなすサイヤ人。チームを組んではいるが、バーダック自身は細やかな指示はトーマに任せて気ままに動いている。
ラディッツが産まれてからも戦闘をこなし、なにか使えるものがあればギネに渡すような事をしており育児というものにはあまり関わっていない。
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