放蕩者

放蕩物のサイヤ人に興味はない、とキッパリと断り我関せずといたのだろうか。それとも面白いとなり、この事件のことを追いかけたりするのだろうか。
どうかは分からない、だがなぜ自分もこんなことを思うのかは………
「(もしかして、その唯一皇帝に繋がるものがあるのかしら)」己はカリグラの肖像画を見た事があるため、ラディッツが彼とそっくりだということは思っていた。
だがあのプレッシャーやカリグラのように圧倒的なカリスマがあるようにはあまり思わず、目を逸らしていた。しかし、あの鋭い目人を見抜くような目線は似ているように感じた。
「…似てるのかしら」どこか重なるところがあるからこのように興味を持ってしまうのだ。でなくば、話がまとまらない。
フラフラ、とする姿は陽炎のようでありながら鮮烈な存在感を与えた。カリーもそれで興味を持ったのかもしれない。
「………」少しの興味もある、自分もギネのためと話したが己の好奇心を満たすためにも調べるのはいいかもしれない。
───
「よっ!、バーダック」
「カリーさんっ……! 」ラディッツを探し、ついぞ見つからずイライラするバーダックのもとへターレスのおかげで休めて少し落ち着いたカリーが声をかけた。
眉間に皺を寄せて、上級のものですら話しかけて来なかったバーダックの顔はカリーを見た途端少し気が抜けたのか落ち着いた色を見せている。
「相変わらずラディッツのことは見つからずか……」
「えぇ…、あのばかむすこっどこに行ったのやら」こっちに来いよ、とカリーは声をかけて己の事務室へと通して黒のソファへと座らせる。
カリーは茶を入れて目の前に置き、バーダックの報告や周りの状況を聞いた。
「なるほど……、トーマ達にも見てもらってか」
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