友たち

「……っわーったよ、ターレス様の言う通り少し寝るさ。」カリーは瞳に涙を少し浮かべて目を瞑って眠り始めた。
「……お前がラディッツのこと、抱えないわけないからな。」そんなこと分かりきっていた、フリーザたちから事情聴取を受けたあとカリーはボソリとー俺がいれば、あいつは止まったか…?ーと話したのだ。
自分は、ラディッツはやりたいときにやるやつだから聞かねえだろうなと告げた。 だが自分も少し思うところはある、もう少しあと一歩でもラディッツの闇と向き合えてたらと。
もし、あと一歩踏み込んだらと。
「…んな事思っても意味ねぇのによ。」だが一つだけわかるのは、じぶんはカリーの悲しい顔を見たくないということだ。愛しくてたまらない人の。ベッドの大きさを見て、自分くらいも寝転がれそうな幅を確認してターレスは隣に寝転がりカリーの寝顔をみる。
「…カリー、休んでくれな。」ゆっくりとお休みともう一度彼の頭を撫でた。
俺たちの中で一番歳上でありながらも、繊細な心を持つ人。誰よりもサイヤ人でありながらも、仲間を大事に思うリーダー。
「オレも…あんたとおなじく、ラディッツのこと探すからよ。あいつを誰にも殺させねえよ」1発殴らせてもらうが、と一言呟いてターレスもまぶたを閉じた。
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