友たち

あのずるがしこく、頭の回転が早いラディッツだ。王子の考えもお見通しだろう。だからより遠くに離れにいるんじゃないかとカリーも考えたのだ。
「くそッ、どこにいるんだよ!。」
「早く見つけねぇと…王子たちが騒がしいどころじゃねえ、フリーザのやつも本格的に動いてしまうぜ。」
「それもそうだな…」現にココ最近フリーザ軍の兵たちが自分たちの元をまわっている。自分たちがラディッツと仲がいいことはフリーザも承知だ。
だからこそ疑わしいものは徹底的にと監視をしているのだろう。
「俺も俺であたれるところをあたるよ、ターレスも何かあれば教えてくれ。」
「ああ、任せろ…。ただカリー、お前を少し休め。また寝れてねえだろ。」ターレスは白い肌のカリーに目立つ黒いクマを見て告げる。
おおかた休まず、地図と睨み合いっ子聞けれるところに連絡などをしてラディッツをさがしてたのだろう。バーダックにだけ負担をかけたくない、とか言って。
「何、これくらい平気さ。5日くらい!!」ターレスから手を掴まれてカリーはずるずるとひっぱられる。目をぱちくりさせてると、仮眠室にあるベッドに投げられターレスがそばにすわってきた。
「た、ターレス??。」
「寝ろ、オレがそばにいてやる。」
「いやいや!、平気だっつてるだろ。」
「…いくらお前が強い上級戦士でも、あくまで人間だ。…ちゃんと休めよ、カリーが体調崩すと……オレは心配になる。」わしゃ、とカリーのふわふわした頭を撫でる。
感触が綿のようだとターレスは思う。キラキラとした白銀の光が彼の目の中へとはいる。
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