テッセンの縛り2

くすぐったいし、焦れったい……下腹部の方は先程の夢のせいか自身の液体でびちょびちょだ。
「っっ…」なんでこのタイミングにこんなにくっついてくるんだ、普段は己が寝ていることを確認してからコントン都をフラフラしたり向かいのソファで小難しい本を読んでいたりするのに。
『俺は寝れんからなぁ』そう言ってたのに(寝ると言うより本人曰く意識に入るらしいが)。また吐きげがしてくる、こんなにくっついてきたりするくらいなら自分と付き合って欲しいと考えてしまったから。
「うっ…がはっっ」黄色の花、エニシダをはき出す。
寝る前に少し見かけた…『恋の苦しみ』を持つものだ。かなり多量にはいてしまった、髪の毛にも花が絡みついてしまっている。
「……」どうにか抜け出して、着替えと花を片付けよう。そういえば、花吐き病は花に触れたものは同じ病になると調べたら出てきた。
「(カリグラにもつけたら…)」オレと同じ苦しみを味わうだろうか?、いやこいつなら平然と治してしまいそうだと思う。バカバカしい…、ほんとに。
何とかするりと抜け出して、花をバケツへと片していく。そして自分の髪に着いているものもバケツに入れた。
「はぁ……」こいつへの片想いは楽しいようできつい、特に彼の想い人とのことがわかってから余計に。
それなのに呑気に寝やがって、とラディッツはうらめしくおもう。
「っけほっ」軽く咳き込みまた花を吐き出す、紫色の花や赤色の花……様々なものが口から溢れてくる。
それはいやがおうにも自分がカリグラに惚れているんだということを示してきた。
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