花籠 1

さすがに自分だけだとなんら自慰とかわらない。
だからカリグラがどうなのか気になって聞き返した。チラリ、と顔を見てみると優しく微笑みカリグラは額にキスをしてきた。
「なっ……」優しく、自分の輪郭をなぞりながらその形のいい唇を動かす。
「もちろん、俺もとても良かったさ…ああやって大量に出してしまうほどにはな。」そういえば、とはっとする。カリグラがなかに出してくれたものたちがない。
代わりに彼のカタチを覚えてしまってはいるが。ないことにどこか寂しさを感じてしまう。
「…っっ」物足りない、もっととなる自分に少し恥ずかしさを覚えてカリグラから顔を逸らしてしまう。自分の彼に問いかけた質問にまさか、自滅してしまうとは。
「なんだ?、照れたかラディッツ。」
「てれっっ…!?、…あっ当たり前だろ!。」こんなに優しくそしてねちっこくやられるとはおもいもしなかったしあんなに名前も呼ばれたり、愛してるなど言われるなんて。甘く妖艶な時間を過ごしてしまったものだ。
カリグラの方はにやにやとして、何かを企んでそうな顔だ。あ、これは変に刺激されたらなにかされてしまうとラディッツは本能から感じ取る。こういうときのカリグラはろくなことを考えていない。
「ほぉ、やっと素直にデレてくれたな猫。ならば、これからは…なれていかなくてはなぁ?。」恥ずかしい、という前に抱きしめられてしまい彼の鍛え抜かれた肉体美がより目の前にきてしまう。
ああ、和服から垣間見える胸筋って結構えろいのだなと思わず現実逃避を考えてしまう。
2/7ページ
スキ