テッセンの縛り1

「片想いが続くと…?。」
「…ええ、なので片想いを今回の恋を終わらせるというのも一つの手なんですよ。」諦めるということですね、とナエはいう。
「…諦める…、それができたらいいがな。」それは分かってますよ、とナエはいう。
「付き合い方を見つけてください…、そのバケツ持って言って構いませんので。」部屋で休まれた方がいい、とあんにいわれラディッツはその好意に甘えようと持って言った。さりげに花言葉の本を渡されて。
「諦める…」こんな感情はいらない、と思う度により吐きげが強くなるのはわかる。
ああ自分はこんなにも天衣無縫で傲岸不遜なカリグラに惚れてるのだと病気に見せつけられてしまう。
自室へとはいる、だがこの部屋にいるのも少しきついかもしれない……自分が甘えて彼の匂いをそばに感じたいと共に居させてもらってるから。
「…帰ってくるなよ。」せめて今日は、カリグラはたまに友と出かけるという時があるからそれが来てくれと願ってしまう。
だがああ厭かな。彼に帰ってきて欲しい、と思ってしまう自分もいる。彼の心の広さに甘えてしまっている自分が。
そもそも有り得なかった出会いなのにな…
「…ハハッ、笑えるな。ここまでオレは甘かったか。」そらこんなのなら、カリグラの器の自分がよくいうわけだ
『とっとと告白してこい、クソヘタレが』足がすくんでる自分に言うわけだ。
彼と今の関係に甘えてる自分に。また吐き出してしまう紫の小さな花びらが慎ましく乙女のように咲いてる花…
キランソウ…『あなたを待っています』
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