テッセンの縛り5 微裏

「…ラディッツ、








お前のことが好きだ。俺に新たな恋のこと教えてくれて、感謝する。」彼はなんでここまでサラサラと言えるのだろうか、ああでも心なしかカリグラの顔も少し赤いように見える。だがその姿すらサマになる。
「嘘、だろっ……」自分のことを好きだなんて、そんな。
「…嘘ではない、変な話だが…お前の泣き顔とか見ているとそそられるものがひとつあった。もうひとつは…、お前に拒否された時寂しかった。」カリグラが、寂しい…?。きほんひとりでフラフラとしているこの男が??。
寂しいという感情があったのか、と失礼ながら思ってしまう。
「おい、俺も多少はあるぞ。…特別なやつにはな。」
「泣き顔にそそられるって…、お前っ趣味悪いな。」
「そうか?、好きなやつのには誰だってそうかと思うがな。」コイツサディストだな、と思うが同時にカリグラらしいと思う。人を服従させることは好きそうだから。
「…愛おしいと思ったのだお前に、猫みたいに気まぐれで構って欲しいとやって構いすぎると噛み付いてくるお前にな。」
「猫とか言うなっ、はっ恥ずかしいからだ…!」カリグラから撫でられすぎるとほんとに恥ずかしくなる、自分が子供のようにも見えてくるしいい歳して自分は何をしてるのだろうと。
でも、そんな時のカリグラはたしかに楽しそうだった。愛おしげに見てきて…、そういえば先程布団に来た時もそうだ。でも、前とは違った優しく…ああずっと見てた欲に満ちた顔だ。
「そんなとこが愛おしいぞ、ラディッツ。」
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