「両想いだと、勘違いしてしまうか…？。」
「っあぁ、そう思うからやめろっ。」
「お前から言ってきたのにな。」ぐっ、と彼の言葉に気圧されてしまう。確かに自分から言ったが、まさかあんなことを言われるなんて誰が思うのだろうか。
好きな人がいる、と言われてこれから向き合って精算していくとかれは話してくれたが2000年も想っていた相手の女だ。そう易々とできるものか、とラディッツはおもう。しかも…、カリグラの人生を変えた女なのだから。
「あれは悪戯心からだっ、まさかあのように言ってくると思うわけないだろっ。」
「ほぉ、責任感はなしか？。俺はしてやっていい、と思ったのだがな。」彼の顔と空間を覆うほどの黒い雰囲気…、今自分と彼だけじゃないかと思うほどに錯覚する。だが同時に、どうしようとカリグラが本当に切れているのだと認識した。
「お前がッ、過去の恋を片すとか言ったがそうすぐ出来るものなのか？と思ってもいるからだ。カリグラの人生を変えるほどの女だろ…ッ、2000年だぞ！？。おまえにとってそれくらいかもしれんが、オレからすれば長いものなのだ！！。」サイヤ人にとっては、とても長いものだ。戦闘民族として生きて、戦い生きていく。そのため早くに死ぬものも多い、たとえ頑丈に生きていようと戦場では生きるか死ぬかだ。
故にカリグラの器の自身にも驚いた、人生のほとんどをその好きな女に捧げ子を育てたのだ。そして…さらわれた妻を助ける為にと壮大な計画を立てて亡くなった。