ラディッツは驚きながら相手を見ると、あきれた！といいたげにビルスがあくびをして次々と言葉をなげかけてきた。
「だから、そんなに気にしても始まらないよという話だよ。今のカリグラは君を選んだ、それが答えじゃないか。僕からすれば全くもってお似合いではないけどね」
「相応しくなりたいならそのための努力をしなよ、カリグラが君に甘えるほどになるようにはさ」
「……っ」ごもっともすぎて何も言い返せない、ましてやカリグラと付き合い長くてラディッツのなかでは小姑その2のビルスから言われたものは地味に響く。
お前に言われなくても、と言い返したいが先程までの自分の行為をおもうと何も言い返せない。
「カリグラのことだから悩んでる君すらかわいー♡とみてるだろうけど」
「……っ、そこ、まで性格は…」悪くないといいきれない、若い頃の見る限りそこまでのありそう。でも、自分がそんなカリグラのこと愛おしくてたまらないのも事実。
どんなに最悪でもカリグラと結婚して、永遠をすごしていきたいことには変わりないのだ。
「悪くない、といいきれないだろう？。彼の不思議なところさ、性格は最悪でも自分を見せることが上手くて周りを魅了する………だからこそ僕含め神も人間も生き物も植物も全てカリグラに狂わされるのさ｣
「それはもちろん、恋愛なんてものでもない。時には恨み、時には憎しみ、時には劣等感、忠誠も信仰も何もかもでね」ビルスから突然真剣に言われた言葉にラディッツは驚くが、それが何を意味するのだろうかと聞き入る。
気まぐれな神ではあるがこういう真剣な時には意味があるものだとラディッツは勝手に思っているからだ。
「…カリグラに狂わされたものは多いよ、どれもこれも破滅の道を歩むものが沢山だけど。…あのお方黒王さまもそのひとり」