花籠14

嗚呼やはりカリグラは彼女に恋をしてたんだとわかる顔だ、不敵に微笑みつつもどこか照れていて。
カリグラに手を伸ばしても気づかれない、過去の映像だからか?。夢だからか??。
『少し冷えてきたな、共に食事をしないか?』
『…あなた、それであわよくば口説く気?』
『もちろんさ、お前への愛の言葉なんぞ尽きることは無い』
「カリグラ……ッ!」エスコートをしながら彼と彼女は歩いていく、皇嵐の方は冷たくあしらうもなんだ…お前もカリグラに惚れているではないか。すこし赤らんだ顔、彼にしか見せないような顔。
うそつき、嘘つき…カリグラはカリグラはオレのだ!あげてたまるか!!やってたまるか!!!。いっその事、ああ夢なら許されるよな?。
「死ねっ!この世界ごとッッ!!!」カリグラは、カリグラはオレのだ。夢ならば許されるよな?、そうだずっとカリグラのことを抱き抱えて寝るのも悪くない。
左手に力を込めて光弾をつくる、こんな悪夢なんか見たくない。カリグラのことを永遠に閉じ込めて、あいつをしばりつけて抱かれるんだ。頑張ればきっと、カリグラからオレも搾り取れるはず(多分)。
光弾を放ち、彼らを殺そうとしたところで今朝は目を覚ました。悪夢の中の悪夢だ、かなり涙を流していたようでラディッツは項垂れる。
隣にまたカリグラはいない、少し呼ばれたと置き手紙をされていた。
「…帰り、縄と媚薬でも買うか」睡眠不足でぼやけている頭は正常な判断なんかしない、今日は腹立つがビルスたちと手合わせだ。そのあと買いに行こう。
ラディッツは朝食を食べて着替えて、ビルスたちとの待ち合わせの場に向かっていった。
「……」行く前に大量の黒百合や黄色の薔薇を吐いた、体調は優れないが動かないとこの街を壊しかねない。
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