花籠14

正義の真似事も飽きてきた、あきてきた。皇嵐の為にと今もしているが、こんなつまらないものが来たらこの俺が………いやそれはちとダメだ。
欲にまわりすぎている、ラディッツからなんと言われるかもわかったものだ。嫌われるだけは避けたいし、やはり観察をしてもよかろう。
「…嫉妬する猫も面白いからなぁ、おい。どうせなら猫が嫉妬するような夢を見せろ、俺は般若な猫もすきだからな?」クスクスっと笑い着物の裾で口元を隠し、カリグラは虚空に話しかける。
この自分を見てくるとは…不遜の者が、だが今回は仕方ないから許してやる。
「寿命が少しは伸びるかもしれんぞ?」この俺をせいぜい楽しませろ、下民が。

次に見た夢は、カリグラが…ある女と楽しげに会話をしている夢だった。
いや、これは夢なのか…?。自分は半分透けている見たことの無い王宮でバルコニーで黒髪の女と楽しく話していた。たまに女性から叩かれたりされて、カリグラは見せたことのない笑顔を浮かべている。
オレは知っている、…この女は赤い目をしたラディに似た優しい顔の美女はカリグラの初恋相手の女神・皇嵐だ。ラディがみせてくれた写真に載っていた。
『…変わらず美しいな、お前は』
『それ、ほかの人にも言ってるでしょ?。カリグラ、貴方若いのだから他の人を見てきなさい』
『断る、俺はお前以外を愛したくない。…お前は俺の生きる意味だからな』
「っ…!?」カリグラの見せる顔が自分にも見せてきたものと同じだ、だが…心做しかこちらの方が必死さは伝わるようだ。
若いせいか?、それでなのだろうか…カリグラは跪き皇嵐の手の甲にキスをする。やだ、触れないで…オレ以外にそんな触れないでくれよ。
『…お前の為ならなんだってしよう、我が女王』
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