花籠14
カリグラはそれに手をヒラヒラと振り、見送ったあとためいきをついた。
「…この呪いの残り香……カスが関わりやがって」手のひらの中、ウゴウゴと動く紫黒い触手のようなものをカリグラは握りつぶす。時期はおそらく、若い自分が来てからであろう…ラディッツの精神状態が少し不安定になってからか。
多少この呪いを送ったものには心当たりがある、だがすぐ処分するのは面白くも何も無い。…なにより悪夢で悩まされるラディッツも気に食わない、俺がその程度で死ぬと思うか?という話だ。
「(やつを入れてる時のババア共もだ、幸いにもラディたちに被害がないのがいいな……やつらは原初神の血を持つだから効かないのだろうが)」バラバラとこぼれ落ちる、呪いだったもの。カリグラはそれをどうでもいいといいたげに見つめて消し去る。
呪いが己に効かないとわかったからこそ、ラディッツにそのものはターゲットを向けたのだろうがまだ甘いというものだ。ついでにラディッツには呪いに耐性を持って行ってもらってもいいかもしれない。くくっ、と喉を鳴らし笑いカリグラはつぶやく。
「…なるほどなぁ、たまには敵を泳がせて少し不安定な猫ちゃんを楽しむのもまた一興……よい前菜になるといいがなぁそう思わんか?。…信長よ」かつて、第六天魔王とおそれられ呪いをくらい人々の怨嗟を糧とした魔王に思いを馳せてカリグラはつぶやく。
あの男も力というものに魅入られて、その果てに人ならざるものへとなった。これはいい勉強だ、ラディッツがどうやってこの相性の悪い呪いと関わっていくかというものを見ていける。己の性格の悪さなんぞ今に始まった話ではない、最近ちと刺激が足りない気もしてたからよかろう。
「…楽しませてくれよ、退屈で退屈で仕方ないんだ俺は」
「…この呪いの残り香……カスが関わりやがって」手のひらの中、ウゴウゴと動く紫黒い触手のようなものをカリグラは握りつぶす。時期はおそらく、若い自分が来てからであろう…ラディッツの精神状態が少し不安定になってからか。
多少この呪いを送ったものには心当たりがある、だがすぐ処分するのは面白くも何も無い。…なにより悪夢で悩まされるラディッツも気に食わない、俺がその程度で死ぬと思うか?という話だ。
「(やつを入れてる時のババア共もだ、幸いにもラディたちに被害がないのがいいな……やつらは原初神の血を持つだから効かないのだろうが)」バラバラとこぼれ落ちる、呪いだったもの。カリグラはそれをどうでもいいといいたげに見つめて消し去る。
呪いが己に効かないとわかったからこそ、ラディッツにそのものはターゲットを向けたのだろうがまだ甘いというものだ。ついでにラディッツには呪いに耐性を持って行ってもらってもいいかもしれない。くくっ、と喉を鳴らし笑いカリグラはつぶやく。
「…なるほどなぁ、たまには敵を泳がせて少し不安定な猫ちゃんを楽しむのもまた一興……よい前菜になるといいがなぁそう思わんか?。…信長よ」かつて、第六天魔王とおそれられ呪いをくらい人々の怨嗟を糧とした魔王に思いを馳せてカリグラはつぶやく。
あの男も力というものに魅入られて、その果てに人ならざるものへとなった。これはいい勉強だ、ラディッツがどうやってこの相性の悪い呪いと関わっていくかというものを見ていける。己の性格の悪さなんぞ今に始まった話ではない、最近ちと刺激が足りない気もしてたからよかろう。
「…楽しませてくれよ、退屈で退屈で仕方ないんだ俺は」
